●「暇つぶし」「興味本位だった」
弁護人は、反省文や示談交渉の経過を記した書面を提出した。
被告人は被害者に10万円の示談金を提示したものの、被害者側は、事件時に要求された50万円でなければ応じないとして、示談は成立していないという。
被告人は法廷で「昔からの友人の間での遊び感覚」「興味本位」などと説明。金銭や画像を本気で手に入れようとしていたわけではなく「要求したときの反応を見たかった」と弁解した。
また、示談金を10万円とした理由について「子どもが生まれたばかりでそれが限界だった」と述べた。
一方で、裁判官から資産状況を問われると、「毎月5〜10万円は貯金できている」と答えた。ただ、その貯金を被害者への賠償に充てる考えは明確に示さなかった。
事件については妻にも話しており、「今後はSNSの監視を頼む」「子どもが生まれた責任感から再犯はおこなわない」と話した。
●10人以上を乗っ取り、「バレないと思っていた」
検察側の質問では、犯行の常習性や悪質性が追及された。
被告人は、中学時代から10人以上のアカウントを乗っ取っていた。顔見知りもいれば、SNS投稿を見て興味を持った相手もいたという。
当初から罪悪感はあったとしつつも、「友だちとの遊び感覚」でやめることはなかったと述べた。
過去にも、金銭や画像を要求するダイレクトメッセージを送ったことがあるという。実際に送られてきたことはなかったが、その理由を「どんな反応が来るか、暇つぶしとして」と語った。
検察官:警察沙汰になるとは思わなかったんですか。
被告人:思ってましたが、バレないだろうと思っていました。
検察官:今回のような事件を防ぐには何が必要だったと思ってますか。
被告人:関わる友だちもだし、何か得れるとしてもすべきでなかった。
裁判で問われた事件は、乗っ取りを始めたという中学時代から、さらに数年を経て起きたものだ。
事件当時の交友関係は明らかにされなかったが、自ら継続していた行為について「友人」の存在を強調する供述には違和感も残った。

