俳優の仲野太賀が主人公の豊臣秀長を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第22回が6月7日に放送される。
大河「豊臣兄弟!」第22回「播磨大誤算」(6月7日放送予定)【見所】
一度は播磨を手中に収めたかに見えた羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)だったが、竹中半兵衛(菅田将暉)の悪い予感が的中。服属したはずの国衆たちが反旗を翻し、呼応して毛利・宇喜多も挙兵する。しかも折悪く半兵衛の体調が悪化し、秀吉は味方を見捨てて撤退することに。
自責の念にさいなまれる秀吉は、ある夜、足を踏み外して頭を打ち、記憶をなくしてしまう。実弟の小一郎長秀(仲野)は、兄の記憶を取り戻そうと手を尽くすが…。
大河「豊臣兄弟!」第21回(5月31日放送)ストーリー展開(ネタバレあり)
秀吉は織田信長(小栗旬)の命を受け、播磨攻めに着手。播磨では、赤松や別所ら大小さまざまの国衆が散在し、それぞれ織田方と中国地方を治める毛利方に分かれて対立していた。時間をかけて攻略を進めてきた荒木村重(トータス松本)配下の中川清秀(すがおゆうじ)と高山右近(市川知宏)は、役目を横取りされたと不満を爆発させるが、さほど出世欲のない村重は信長のプレッシャーから解放されて穏やかな気分だった。
天正5(1577)年10月、秀吉は小一郎、半兵衛、村重とともに播磨の姫路城で、城代の小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴、のちの黒田官兵衛)と面会。官兵衛は、城主の小寺政職を織田方に従うようあらかじめ説得しており、姫路城を差し出すと申し出て、秀吉らを驚かせる。さらに、赤松と別所も調略済みで、他の国衆が従うことは間違いないとし、「これで播磨は織田様のものでござりまする」と胸を張り、苦戦を覚悟していた秀吉を喜ばせた。半兵衛は、臣従の証しとして播磨のすべての国衆に人質を出すことを求めた。官兵衛は、初めに自身の嫡男である松寿丸を差し出すことを約束した。
数日後、織田への臣従を誓うために播磨の国衆たちが秀吉のもとへ出仕したが、別所家は、当主・長治(下川恭平)の代わりに叔父の賀相(田中美央)が現れた。賀相は、体調の優れない長治の代役と説明したが、本心ではまだ毛利へつく考えを捨てきれずにいた。
半兵衛は、先手を打って早急に上月城を手に入れるべきだと秀吉に進言。播磨、備前、美作の国境に位置し、毛利・宇喜多方の赤松政範が守っているこの城を押さえれば、毛利への強力な牽制となる。さらに半兵衛は、来る毛利との戦に必要な軍資金を確保するため、生野の銀山を支配する但馬の太田垣輝延(中野英雄)を攻め落とすことを提案。秀吉は小一郎を但馬攻めの総大将に任命した。
同年11月、秀吉は上月城をめざして西播磨へ進軍し、小一郎は輝延の居城である但馬の竹田城近くの山中に陣を構えた。血を一滴も流さずに攻略したいと考える小一郎は、外に出られないよう城を取り囲んで水の貯えが底を突く頃合いで降伏を持ち掛ける策に出たが、輝延は援軍が来るまで決して降伏しないと小一郎の勧めを突っぱねた。竹田城に久しぶりの霧がかかったある朝、輝延の家臣たちは霧に紛れて城の外で湧き水をくみ、桶を担いで城に戻った。我先に水へ飛びつき飲もうとした輝延は、水を運ぶ家来に偽装した小一郎たちに刀を向けられた。小一郎らを斬れと命じる輝延に、脱水状態の兵たちは従わず、いっせいに水へと群がり、“無血開城”は成功した。
竹田城で初めて城代を務めることになった小一郎に、前野長康(渋谷謙人)が秀吉の上月城攻めについて報告。大勝利を収めたと聞いて安堵したのもつかの間、城の者は全員斬首され、女子供に至るまで磔、串刺しにされて西との国境にさらされたと知って、絶句した。

