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「どんな環境でも成果を出す人」は“やる気”よりも、“没頭する力”にこだわる|相原孝夫

「どんな環境でも成果を出す人」は“やる気”よりも、“没頭する力”にこだわる|相原孝夫

「3つの根源的欲求」

会社が従業員の「やる気」に焦点を当てて、「やる気を出させよう」とすることは逆効果となる可能性が高いと考えられます。一方で、会社の中には、モチベーションを削ぐ装置がいろいろとあります。人事制度がモチベーションを削いでいる可能性もありますし、業績のプレッシャーをかける上司の存在や組織の風土、職場の人間関係、他部署との利害関係等々。それゆえ、会社として重要なのは、「やる気を起こさせる」必要があるのではなく、「やる気を削がないようにする」必要があるということです。

「やる気を削がないようにする」という観点からすれば、「モチベーション理論」を理解しておくことも有用です。心理学の中で研究が盛んな分野であり、「マズローの欲求5段階説」や「ハーズバーグの二要因理論」、「期待理論」等々、いろいろとあります。ここでは、それらに共通すると思われる3つの根源的欲求について解説したいと思います。

1.誇りをもって仕事をしたい

2.良い人間関係の中で働きたい

3.仕事を通して成長したい

誰しも、自らの強みを活かして仕事をし、認められ、尊重されることで、誇りをもって仕事をしたいと願っています。また、人は社会的な生き物なので、良い関係性を保ちたいという欲求はとても強いです。特に仕事の場合、毎日のことなのでなおさらです。加えて、生活の中の圧倒的に多くの時間を費やしている以上、その活動を通して成長しなくてもいいと思っている人はいないでしょう。成長欲求も根源的なものです。

これらの3つの根源的な欲求はとりわけ重要であるがゆえ、なおざりにされれば、モチベーションを削ぐばかりか、離職にもつながりかねません。多くの場合は、不公平感などに端を発するのですが、「この職場では尊重されない、認められない」という感情を持った場合、転職を考える傾向が強いのです。

「今の職場の人間関係が耐えられない」と思った場合も同様です。

また、若くて優秀な人材ほど、成長意欲が高く、「ここにいても成長できない」と思えば、成長できる場を求めて離職をします。この3つについては、「やる気を削がないようにする」ために、会社や上司は常に考慮しておく必要があります

配信元: 幻冬舎plus

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