職場や親戚付き合いの中で、つい専門職の人に「少しだけ聞きたい」と健康相談をしてしまった経験はありませんか?
実は看護師にとっては、“無料相談”のようなやり取りに困っているケースは少なくありません。
今回は、看護師として働く筆者が、親戚や周囲から繰り返される健康相談に悩まされた出来事をご紹介します。
「ちょっと聞きたい」が止まらない
これは、私が看護師として急性期病棟で働いていた頃の話です。
看護師をしていると、患者さんだけでなく、親戚や知人からも健康相談を受けることが増えていきました。
最初は
「少し聞くだけやから」
「病院行くほどかわからへんし」
という軽い相談です。
しかし、一度話を聞くと終わりません。特に多かったのが親戚からの電話でした。
ある日、親戚から突然こんな電話がかかってきます。
「1週間くらい前から心臓が痛いねん」
驚いて「病院行った?」と聞くと、
「昨日行った」と言うのです。
「じゃあ先生に診てもらえたんやね、なんて言ってた?」と聞けば、
「胃カメラ検査やから心臓なんて見るわけないやん。先生忙しそうやったし心臓痛かった話は言いにくかった」
と言われました。さらにスマホで調べた病名を並べながら、
「これちゃうかな?」
「心臓病やと思う?」
と聞かれ続けました。
何を答えても怒られる状態に
私は看護師です。看護師は医師とは違い予想はできても診断はできません。また、たとえ医師だとしても診察も検査もせずに病気を判断することはできません。
そのため、「気になるなら、一度病院で検査してみないとなんとも言えないかな。心配だから病院に行ってみて」と優しく伝えました。
すると返ってきたのは、
「昨日行ったのにまた行けって言うんか!」
という怒った声。
逆に、「じゃあ少し様子見てもいいんじゃない?」
と答えると、
「私がどうなってもええんか!?」
と不安になって怒り始めます。
最終的には、
「あんたに相談しても不安になるだけや!」
と言われて電話を切られることもありました。
しかし不思議なことに、数日後にはまた似たような健康相談の電話がかかってくるのです。

