「看護師なんやから」が重荷になった
さらに同時期、別の親戚からは、
「息子が落ち込んでて体調がおかしい」
「俺も心臓が痛い」
「どうにかしてくれ」
と連絡が来たこともありました。
しかし、私にできるのは
「病院へ行ってください」
と伝えることだけです。
看護師は医師ではありません。
診断もできませんし、無責任に
「大丈夫」
と言うこともできません。
何を答えても不安になられ、時には怒られる。
その状況が続き、私はついに、
「私は医者ではないし、責任も取れない。気になるなら病院へ行って」
と、健康相談を断ることにしました。
すると、
「冷たい人間やな!」
と怒鳴られ、
別の親戚からは泣かれる始末。
それでも後日、また電話はかかってきました。
“少しだけ相談”が負担になることも
そのため、私は親戚からの電話は全て断ることにしました。
親にもそのことを話し、私を求められても要件を先に聞いてもらう、また忙しいと断ってもらうようにしました。
するとだんだんと電話自体くることがなくなりました。
医療従事者の身内がいると、つい
「少しだけ聞きたい」
と思ってしまうことはあるかもしれません。
しかし、医療の判断には責任が伴います。専門職だからこそ、軽々しく答えられないことも多いのです。
善意で相談に乗っていても、いつの間にか“24時間対応の無料相談窓口”のようになってしまうこともあります。
「専門職の家族だから大丈夫」
と頼り切るのではなく、本当に不安な時はきちんと病院で相談することが大切だと思います。
ただ看護師としての本音を言うなら、「検索や相談をする前に、お願いやからまず病院へ行ってくれ〜!」
その一言につきるかもしれません。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

