そうだよね…夫の正論
夕飯を食べながら、私は今日の出来事を話した。
藤川さんのこと。
リフォームのこと。
そして、図面を見てほしいと頼まれたこと。
話し終えると、恒一は少し考えるように箸を止めた。
「図面か」
「……うん」
「スマホで見せられただけ?」
「そう。業者の図面みたい」
恒一は少し苦笑した。
「うーん……」
「やっぱり、変かな?」
私が聞くと、恒一はゆっくり首を振った。
「変っていうより」
言葉を選ぶように続ける。
「ちゃんとした相談なら、業者と直接話した方がいいと思う」
「やっぱり、そうだよね」
「僕が図面を見ても、実際の構造とか現場の状況までは分からないし」
確かに、そうだ。
図面だけで判断できることには限界があるはずだ。
「それに」
恒一は少しだけ笑った。
「責任も持てないからね」
「責任?」
「もし『大丈夫ですよ』って言って、後で問題が出たら困るでしょ?」
「あ……」
そこまで考えていなかった。
「だから」
恒一は穏やかに言った。
「僕と話すより、リフォーム業者とちゃんと相談した方がいいと思う」
その言葉を聞いて、胸のつかえが少し取れた気がした。
やっぱり、そうだよね。
私はゆっくりうなずく。
「じゃあ、そのまま伝えてもいいかな」
「うん。全然いいと思うよ」
恒一はあっさり言った。
「無理して引き受ける必要ないよ」
その言葉に、ほっとする。
夫の言葉、ホッとしますね。仕事として引き受けるかどうかの以前に、現場を見ていない状況では、適切なアドバイスをすることができません。
子どもを通じて、さまざまな職業の保護者と知り合いになれることも。しかし、他人のスキルをタダで利用するなんて、図々しいですね。その人の技術は、本人が努力し、時間とお金をかけて取得したものです。敬意を払わなければいけませんね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

