脱衣場や洗面スペースにも持ち歩いて、個々の快適性を確保
大きめのペットボトルといったサイズ感で、重さも1kg強というスペック。これに加えて本体上部に持ち手が付いていることもあり、筆者は自宅のなかで「ミニタワーファン」をよく持ち歩いています。
朝食の支度をする際はキッチンの隅に置き、調理の暑さから逃れるのに使っています。家族を送り出した後は、仕事用のパソコンの横やデスクの足元に設置して涼しさを確保。動作音が小さいので顔の近くでも快適に使えます。ちょっと個性的な丸型リモコンが付属しているため、手が届きにくい足元に設置しても操作しやすく便利です。
さらに、ちょっとサボってソファで昼寝するときは、その横へ。熱気がこもりがちな脱衣場に移動させて風呂上がりの快適さをアップするのはもちろん、洗面所の鏡の前で身支度をしている際に暑さで流れ出る汗を防ぐのにも活躍してくれています。
すごくいい。とはいえ、頻繁に使っているからこその不満もあります。定格電力が7.5Wと小さいのに、電源供給がUSB Type-Cではないことはとても残念です。Type-C対応なら、我が家のコンセントの大部分にはアダプターが装備されているので、専用のACアダプターを持ち歩く必要がなくなり、自宅内での配置換えがさらに簡単になるのです。
もっといってしまうなら、消費電力がここまで小さいのであれば、内蔵バッテリーでの駆動も可能にしてくれればいいのにと思います。そうすれば、自宅内の移動がより簡単になりますし、屋外やアウトドアでの使用、さらには災害時にも活躍してくれるのにな、と思ってしまうわけです。

各部屋に「羽根付きリビングファン」から、それぞれに「ミニタワーファン」へ
かなりの扇風機好きなのに、筆者には「ミニタワーファン」という発想がありませんでした。旧態依然として、各部屋にちょっと大きめの「羽根付きリビングファン」を配置し、家族全員が快適になればと思っていたわけです。
その1つの原因として、一般的なタワーファンは細長く高さがあるため、横方向のスペースはとらないものの、子どもが触った際に倒れそうという不安がありました。しかし、今回使用した「ミニタワーファン」は、転倒して子どもが下敷きになるような危険が少なく、ファンに子どもが指を挟むリスクもほぼありません。
そのため、子育て家庭でも設置スペースの小ささを生かし、家族全員にそれぞれ1台ずつ「ミニタワーファン」を配置するのもおすすめです。安全性にも、スペースにも、電気代にも問題は発生しません。これは従来の「羽根付きリビングファン」では実現できないポイントといえます。
また、年齢や性別、風呂上がりや暑い外から戻ってきた直後など、そのときの状況によって心地よいと思える涼しさは異なります。扇風機を「部屋に1台」から「1人に1台」に変えることで、この問題が解決するのです。
夫婦の寝室におけるクーラーの温度設定は永遠のテーマともいえますが、「ミニタワーファン」を使った個涼化に舵を切ると、この問題の一部も解消されます。しかも、それぞれ自分の近くに扇風機を配置するため、大きな風量を確保する必要性が低くなり、全体として静かになることが多いのもうれしいところです。
筆者は、まずもう1台「ミニタワーファン」を導入し、どうしても部屋ごと冷やさなければならないクーラー冷房の時期以外は、それぞれを小さなエネルギーで快適にする「個涼」へとスタイルを変えていきたいと思っています。「ミニタワーファン」という選択肢には、そんな可能性を感じるのです。
(千秋)

