介護は、ある日突然始まることがあります。私の場合も、父が脳梗塞(のうこうそく)で倒れたことをきっかけに、生活が大きく変わりました。父には左半身まひと言葉の不自由さが残り、それまで介護とは無縁の生活を送っていた私は、目の前の現実に戸惑うばかりでした。
父が倒れ、突然始まった介護
ある日、父が脳梗塞で倒れました。幸い一命は取り留めましたが、左半身にまひが残り、言葉もうまく話せなくなってしまいました。
母はすでに他界していたため、父の生活を支えるのは私の役目になりました。とはいえ、それまで私は介護とはほとんど無縁の生活を送っていました。突然の出来事に、気持ちが追いつかないまま日々が始まったのです。
リハビリを終え、父が自宅に戻ってきたとき、私は「なんとかなるだろう」と、どこか楽観的に考えていました。しかし、実際の介護は想像していた以上に大変でした。
想像以上だった日々の負担
父には、食事、着替え、トイレの介助など、日常生活のさまざまな場面で支援が必要でした。ひとつひとつは当たり前の生活動作でも、毎日続くと、想像以上に体力も気力も使います。特につらかったのは、夜中に何度も起こされることでした。睡眠不足が続き、仕事との両立も次第に難しくなっていきました。気付けば、心身ともに疲れ果てていたのです。
「このままでは、父も自分も共倒れになってしまうかもしれない」
そう感じた私は、思い切ってケアマネジャーに相談することにしました。

