LDLコレステロール値を下げるための正しい対処法
LDLコレステロール値を改善するには、食事や運動などの生活習慣を見直すことが基本です。ここでは、日常生活で取り入れやすい対処法と、医療機関に相談した方がよいケースについて解説します。
食生活の見直しとおすすめの食材
LDLコレステロール値を下げるためには、飽和脂肪酸を摂りすぎないことが大切です。肉の脂身、バター、生クリーム、チーズ、菓子類、揚げ物などが多い食生活では、LDLコレステロールが上がりやすいです。一方で、野菜、海藻、きのこ、大豆製品、玄米や雑穀などに含まれる食物繊維は、コレステロールの吸収を抑える働きが期待できます。青魚に含まれるEPAやDHAも、脂質代謝の改善に役立ちます。
日常生活に取り入れたい運動習慣やストレス対策
運動は、脂質代謝の改善に役立ちます。ウォーキング、軽いジョギング、自転車、水泳などの有酸素運動を、無理のない範囲で続けましょう。まずは1日20〜30分程度歩く、階段を使うなど、日常生活のなかで身体を動かす時間を増やすことから始めます。十分な睡眠、夜遅い食事を避けること、気分転換も大切です。
脂質異常症について相談できる内科の受診と適切な治療
食事や運動に気を付けてもLDLコレステロール値が下がらない場合は、医療機関に相談しましょう。更年期の影響だけでなく、遺伝的体質や甲状腺機能低下症などが関係している場合があります。受診先は、一般内科や循環器内科がおすすめです。LDLコレステロール値が高い状態が続く場合や、動脈硬化のリスクが高い場合は、薬物療法を行うことがあります。
「40代女性でLDLコレステロールだけ高い原因」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「40代女性でLDLコレステロールだけ高い原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
健康診断でLDLコレステロールだけが高かったのですが、40代女性の基準値はどれくらいですか?
林 良典(医師)
一般的に、LDLコレステロールは140mg/dL未満が基準値の目安です。120〜139mg/dLは境界域、140mg/dL以上は高LDLコレステロール血症と判断されることがあります。
更年期に入るとLDLコレステロール値が上がりやすいと聞きましたが、本当でしょうか?
林 良典(医師)
本当です。更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、LDLコレステロール値が上がりやすくなることがあります。ただし、すべてを更年期の影響と考えるのは避けましょう。食生活、運動不足、体重増加、遺伝的体質、甲状腺機能低下症なども関係します。
食事や運動に気をつけてもLDLコレステロール値が下がらない場合、どのような原因が考えられますか?
林 良典(医師)
遺伝的体質、更年期によるホルモン変化、甲状腺機能低下症などが関係している可能性があります。特に、LDLコレステロール値が180mg/dL以上の場合や、家族にもコレステロールが高い方がいる場合は、家族性高コレステロール血症も考えます。改善しない場合は、一般内科や循環器内科へ相談しましょう。
中性脂肪やHDLコレステロールが基準値でLDLコレステロールだけが高いのは中年女性に特有の傾向ですか?
林 良典(医師)
更年期前後の女性では、LDLコレステロールだけが高くなることがあります。エストロゲンの減少によって脂質バランスが変化しやすくなるためです。ただし、中年女性だけに特有のものではなく、男性や若い方でも起こることがあります。

