肝臓がんの疑いがあるのは「濃い黄色の尿」「コーラ色の尿」どっち?

結論からいうと、単なる濃い黄色の尿よりも、コーラ色や茶褐色に近い尿のほうが、肝胆道系の異常を考えやすいです。理由は、肝機能低下や胆汁うっ滞でビリルビン尿が出ると、濃い黄色よりさらに濃い褐色調になることがあるためです。肝臓がんでも、背景の慢性肝疾患や黄疸が強くなると、このような色調変化がみられることがあります。
ただし、ここが重要です。コーラ色の尿イコール肝臓がんではありません。コーラ色の尿は、IgA腎症などの腎炎、血尿、横紋筋融解症でも起こります。一方、濃い黄色の尿の多くは脱水です。したがって、尿の色だけで肝臓がんを見分けることはできません。白目や皮膚の黄ばみ、だるさ、食欲不振、腹部の張り、むくみなどがあるかを合わせて判断することが大切です。
尿の色がどんな色になり始めたら病院を受診した方がいいの?

一過性の色の変化だけではそれほど心配することはありませんので、まずはしっかりと水分を摂取してください。しかし水分をしっかりとっても濃い黄色の尿が続くときは、受診を考えた方が良いです。とくに、白目や皮膚が黄色い、かゆみがある、便が白っぽい、食欲がない、強いだるさがある場合は、肝胆道系の病気を疑います。消化器内科や肝臓内科の受診が適しています。
赤茶色、コーラ色、黒っぽい尿が出たときは、一度でも受診をおすすめします。血尿、腎炎、横紋筋融解症などが隠れている可能性があるためです。むくみ、尿量低下、筋肉痛、発熱、腹痛を伴う場合は、早め、場合によっては救急受診が必要です。

