小百合を避けて穏やかな日々を取り戻した薫に、別のママ友・美紀が接触する。実は小百合の毒牙は他のママにも向いており、クラス中で不満が噴出していた。薫は孤立無援ではないと知り、正面から向き合う覚悟を決める。
ランチ会にも参加しないようにした
夫のアドバイス通り、私は小百合さんのいるランチ会や集まりを、少しずつ断るようにしました。
「ごめんね、最近ちょっと立て込んでて」
「ひかるの習い事の送迎が忙しくて、しばらく行けそうにないの」
グループラインでも、スタンプを送る程度に留め、極力関わらないように心がけました。すると、不思議なことに、あんなに重かった心が少しずつ晴れていくのを感じました。彼女に会わないだけで、こんなに穏やかな毎日が戻ってくるなんて。
他のママ友から聞いたランチ会の現状
そんなある日の降園時、いつもランチ会に参加している別のママ友、美紀さんに声をかけられました。
「薫さん、ちょっといい?」
ドキッとしました。小百合さんの悪口を言っていると疑われているのか、あるいはランチに来ないことを責められるのか……。
「最近、ランチ会に来ないから寂しいわ。……もしかして、りんかママのこと、気にしてる?」
美紀さんの言葉に、私は言葉を失いました。
「えっ、あ、それは……」
「言わなくてもわかるよ。実はね、薫さんが来なくなってから、今度は私や他のママたちが標的になってるの」

