弁護士に相談して、決意を固める
美奈に背中を押され、私は弁護士の元へ向かいました。不貞行為(不倫)とまでは言えなくても、婚姻関係を継続し難い重大な事由、そして精神的な苦痛に対する慰謝料。 集めた写真は、彼が私を精神的に追い詰めていた立派な証拠になります。
特に「元嫁の方が良かった」という暴言を吐いた時の録音データ。私は、彼がまた暴言を吐くことを予想して、こっそりボイスレコーダーを仕込んでいたのです。
家に帰ると、透哉がリビングでまたスマホを眺めてニヤついていました。
「お帰り。飯、早くしてくれよ。あ、一穂のところの子どもがさ、今度表彰されるんだって。陽生もそれくらい優秀ならいいんだけどなあ」
また比較。でも、もう傷つきません。
「そう。一穂さんがそんなに好きなら、ずっとそっちを見ていればいいよ」
「はあ? 何だよその言い方」
不機嫌になる透哉を無視して、私は自分の部屋で、離婚届をカバンに忍ばせました。
あとがき:「子どものため」という魔法の言葉の罠
「子どものために連絡を取っているだけ」という言い訳は、不適切な関係を隠すための常套手段です。親友・美奈の「今の生活を一番に守るのが筋」という言葉は、迷える理沙にとって大きな救いとなりました。一人の女性として、そして母として、自分を尊重してくれない場所に留まる必要はありません。ボイスレコーダーを忍ばせる理沙の決意は、自分自身の尊厳を取り戻すための第一歩なのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

