クッシング症候群の症状に気付いたときの対処法

どのような症状が現れたら病院に行った方がよいですか?
クッシング症候群は、1つの症状だけで判断するのが難しく、複数の変化が重なって現れることが特徴です。若い年代で高血圧や糖尿病を指摘された場合や、治療をしても数値の改善が難しい場合にも、背景にホルモン異常が関与している可能性があります。
さらに、顔つきが丸くなってきた、手足は細いのにお腹まわりの脂肪が増えている、あざができやすくなった、筋力が落ちて日常動作がつらくなったなどの見た目や身体の変化がみられる場合には医療機関の受診を視野に入れましょう。
クッシング症候群は何科で診てもらえますか?
クッシング症候群が疑われる場合は、内分泌内科や代謝内科での診察が適しています。診断にはホルモン検査や画像検査が必要となるため、専門的な評価が行える医療機関での対応が望ましいとされています。
また、原因によっては下垂体や副腎の治療が必要になるため、脳神経外科や泌尿器科、放射線科などと連携して診療が行われることもあります。内科を受診し、必要に応じてほかの医療機関を紹介してもらうことも可能です。
クッシング症候群は早期に発見できれば治る病気ですか?
クッシング症候群は、原因に応じた適切な治療を行うことで改善が期待できる疾患です。特に、副腎や下垂体にできた腫瘍が原因の場合には、手術による摘出が基本的な治療となり、腫瘍を取りきることができれば根治に至る可能性があります。
一方で、手術が難しい場合や腫瘍が残存した場合には、コルチゾールの分泌を抑える薬物療法や放射線治療を組み合わせて治療を行います。
また、治療後すぐにホルモンバランスが正常に戻るわけではなく、一定期間はホルモン補充療法や経過観察が必要です。再発の可能性もあるため、定期的なフォローが重要です。
参照:『クッシング症候群』(国立国際医療センター)
編集部まとめ

クッシング症候群は女性に多い傾向があり、その背景には下垂体腫瘍の発症頻度やホルモンバランスの影響が関係していると考えられています。
満月様顔貌や中心性肥満などの外見の変化に加え、生理不順や無月経、にきびや体毛の増加など、女性に特有の変化が現れることがあります。
また、骨粗鬆症や代謝異常などの合併症が進行するリスクもあり、見た目の変化だけでなく体の内側にも影響がおよぶ点に留意しましょう。
クッシング症候群は早期に発見し適切に治療を行うことで改善が期待できる疾患です。気になる変化を見過ごさないことが、重症化の予防につながります。
参考文献
『クッシング症候群』(石戸谷 滋人 , 海法 康裕, 荒井 陽一 東北大学医学部泌尿器科 仙台市立病院泌尿器科)『クッシング症候群』(国立国際医療センター)
『骨粗鬆症』(厚生労働省)
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