女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」の第11週「凪にそよぐ」(第51~55回)が8日から始まる。
朝ドラ「風、薫る」第11週「凪にそよぐ」見所
直美は、女郎の夕凪(村上穂乃佳)を親身になって看病する。一方のりんは、廃娼運動の記事を掲載していた新聞社を訪れて相談する。そんなある日、女郎の心中話の記事が新聞に掲載される。反響は大きく、病院でも問題になっていく。
朝ドラ「風、薫る」第10週「疾風に勁草を」(第46~50回)ストーリー展開【ネタバレ】
小野田里久(宮地雅子)が亡くなり、東雲ゆき(中井友望)は初めて直面した患者の死に耐えきれず部屋に閉じこもった。教師のバーンズ(エマ・ハワード)に理由を問われたゆきは、看護婦は見送る仕事でもあると実習でわかったと吐露。共に担当した工藤トメ(原嶋凛)が兄を労咳で亡くした過去を明かすなか、バーンズは、医療の仕事に就く人はこの先誰より助けられない瞬間に立ち会わなければならないと強調し、「この実習で生まれた課題にあなたなりの答えを探してください」と伝えた。ゆきは仕事に復帰するが、「私は人の生き死に関わる仕事ができる人間じゃない。看護婦にならないことが誠実だと」と退所を決める。「向いてなきゃ辛いだけ」と言う看病婦の永田フユ(猫背椿)の言葉をりんたちは噛みしめた。
直美は、入院で学校と下宿を失った丸山忠蔵(若林時英)を教会へ連れていく。丸山は牧師・吉江善作(原田泰造)の仲立ちで、直美がかつていた長屋で暮らすことになった。朗らかになった直美に吉江が「さみしいと言えるようになったんですね」と寄り添うと、直美も微笑んだ。その頃、実家に帰ったりんは、妹の安(早坂美海)と槇村宗一(上杉柊平)が結婚に向けた顔合わせをしたことを知る。
実習開始から4カ月が経ち、外科から内科に移ったりんと直美のもとへ、服毒心中を図った女郎(村上)と若い男が運ばれてくる。医師らは「女郎は後だ!」と男の処置を優先するが、男は助からず、女郎が一命を取り留めた。元女郎屋の「やり手婆」だというベテラン看病婦の須永ヨシ(明星真由美)は、店に戻っても逃げても過酷な道しかないという現実を語るが、りんたちは、女郎の看護を続けた。その晩、女郎が目を覚まし、「夕凪の人生を終わらされると思ったのに」とつぶやいた。「夕凪」は直美を産んだ女郎の名前で、直美は母に会いたがっていた。
ある日、「シマケン」島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)が部屋でふてくされていると、宗一の弟・太一(林裕太)がやってきた。シマケンは書き上げた小説を新聞社に持ち込んだが不採用となり、編集者の確かな審美眼に心をすり減らしていた。落ち込むシマケンを元気づけようと、太一は新聞を広げ、「新聞社なら、こういう世相を反映した題材が受けるかもしれないなぁ」と「廃娼運動の敵とは」という見出しの記事を見せる。
直美は夕凪の担当となり、回復した彼女から錦栄楼の女郎で客に無理やり毒を飲まされたことを聞く。夕凪は相手を死なせ自分だけが助かったことに落胆。その後、錦栄楼の主人・権田巳之助(梅垣義明)が病院に乗り込み、夕凪を連れ帰ろうとした。りんと直美が必死に止めるなか、ヨシが機転を利かせて権田を帰らせた。2人はヨシに感謝するが、ヨシは帰っても逃げても「地獄」だと言った。りんと直美の考えは「逃げる」で一致するが、夕凪は「あんたらは甘いんだよ!」と一蹴。直美は、自分を産んだのが男と逃げた女郎で、その女郎に捨てられた孤児だと打ち明けた。
夕凪の看病を直美に任せたりんは病院を早退し、「瑞穂屋」の清水卯三郎(坂東彌十郎)に相談した。卯三郎は夕凪に同情しつつも、彼女ひとりを助けても遊郭の仕組みや社会は変わらないと主張。りんは「せっかく命を取り留めたのに生きても死んでも地獄だなんて言わせたくない」と訴える。すると卯三郎は、女郎を救う活動をする廃娼運動家について書かれた記事を見せ、「彼らの協力を仰いで廃業させられたら、その女郎にも社会にもリターンがあるはずです」と助言。りんは「この方に会いに行ってみます」と言って飛び出した。

