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「予約診療のキャンセル料」は誤解だった? 厚労省が通知訂正した“本当の対象”を医師が解説

「予約診療のキャンセル料」は誤解だった? 厚労省が通知訂正した“本当の対象”を医師が解説

内容への受け止めは?

編集部

厚生労働省が発表した内容への受け止めを教えてください。

中路先生

今回の件では「キャンセル料」という言葉が前面に出ており、キャンセル料という言葉に不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、医療現場としてまず正しくご理解いただきたいのは、この仕組みの対象となるのはあくまで一部の特別な予約診療に限られているという点です。日常的に皆さんが受診している保険診療の予約に対して、新たに追加の費用負担が生じるものではありません。

そのため、「キャンセル料がかかるかもしれないから受診を控えよう」といった心配をする必要はなく、これまでどおり安心して医療機関をご利用いただければと思います。一方で、医療現場は以前から、予約の直前キャンセルや無断キャンセルが繰り返されることによって、本来その時間に診察を受けられたはずの患者さんが受診の機会を失ってしまう、という課題が存在してきました。

診療の予約枠は決して無限ではなく、限られた医療資源の一つです。そのため、一つの予約が直前で空いてしまうことは、別の人の受診機会を奪う結果につながる場合もあります。今回の制度は、そうした現場の実情を踏まえたうえでの一つの整理とも捉えられると考えます。

ただし、最も重要な点は制度の有無や費用の発生そのものではなく、「予約」が患者さんと医療機関との間で交わされる大切な約束であるという認識を共有することにあると考えています。お互いがその約束を尊重することで、より円滑で質の高い医療提供が可能になります。

医師の立場として患者さんにお願いしたいのは、体調の変化や都合により受診が難しくなった場合には、当日や直前になってからではなく、できる限り早い段階で医療機関へご連絡してもらうことです。早めに連絡をもらえれば、その時間枠を別の患者さんに案内することができ、結果として地域全体の医療提供体制がよりスムーズに機能することにつながります。

医療は患者さんと医療機関が協力して成立するものです。お互いに配慮し合いながら、安心して受診でき、円滑に医療を提供できる関係を築いていければと考えています。

編集部まとめ

今回、厚生労働省は診療予約のキャンセル料に関する通知を訂正し、対象が予約料を徴収している選定療養の予約診察に限られることを明確にしました。一般的な診療予約について新たにキャンセル料が認められたわけではありません。医療機関と患者さん双方が安心して診療を受けられるようにするためにも、予約の変更やキャンセルが必要になった際は、早めに連絡することを心がけましょう。

配信元: Medical DOC

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