●カメラ室での処遇に「怒り爆発」と主張
こうした状況について、昨年8月に同じ部屋の受刑者を殺害した無期懲役囚の男性は、受刑者らを支援する団体「救援連絡センター」の機関誌『救援』への寄稿で、次のような見解を記している。
「現在の刑務所の実情は、無期懲役刑の終身刑化ではなく、終身懲役化です。つまり、現在の無期懲役刑のほとんどは死ぬまで強制労働を強いられ、教育という名目のもと書籍の閲覧の自由を奪われ、刑務官に服従し続けなければならないのです。出所する可能性は決してゼロではないという限りなく可能性の低い言葉に騙されながら、死ぬまで懲役刑が続くことになります」
弁護士ドットコムニュースの記者が手紙で取材を申し込んだところ、昨年10月、男性から次のような返信が届いた。
「今回の私の事件は、過去における職員からの迫害等による影響ももちろんありますが、半年以上のカメラ室等により受けた怒りが爆発したという面が強いです」
男性は2024年にカメラで24時間監視される部屋に収容され、刑務所内でカメラ室での拘束が恣意的におこなわれていることを問題視してきたという。

●無期刑の終身刑化「死刑を望む」
また、別の手紙では次のようにも述べている。
「被害者に対する怨恨から起きた事件ではなく、刑務所で生きるのがつまらなくなった受刑者の、刑務所に対する腹いせのような事件だからです」
そして、裁判を控えた心境について、こう明かした。
「無期懲役の終身刑化の問題もあるため、私としては死刑の判決を望んでいます」

