糖尿病予防に役立つ食事術
編集部
食事では、どんな栄養素を意識すべきでしょうか?
宮元先生
タンパク質や良質な脂質をしっかり取るようにしてください。とくに魚、豆腐、卵、オリーブオイル、ナッツ類などは血糖値を安定させます。また、ビタミンB群やマグネシウムも糖代謝をサポートします。
編集部
糖尿病を防ぐための基本的な食事の考え方は?
宮元先生
「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」も重要です。急激な血糖上昇を防ぐには、食物繊維の多い野菜から食べ始める「ベジファースト」がおすすめです。糖質の吸収を緩やかにし、インスリンの負担を軽減します。
編集部
たしかに「ベジファーストは健康によい」とよく耳にします。
宮元先生
糖尿病を防ぐ食事は、食事制限の話になりがちです。しかし、まず実践してほしい工夫は、量を減らすのではなく「食べる順番を変える」点です。ベジファーストを取り入れるだけでも、血糖値の上がり方を緩やかにできます。食べる量を変えずに済むためストレスが少なく、最初の一歩として続けやすい方法です。
編集部
外食や忙しい人でもできる工夫はありますか?
宮元先生
丼やパスタなど単品メニューではなく、定食スタイルを選びましょう。可能であればご飯を半分に減らしてもらい、汁物やサラダをプラスすると、満足感を保ちながら糖質をコントロールできます。
編集部
甘いものがやめられない人はどうすればよいのでしょうか?
宮元先生
量とタイミングを工夫すれば、甘いものを多少食べても問題ありません。我慢のしすぎは逆効果になる場合もあります。食後すぐに少量を食べると、血糖値の急上昇を抑えやすいとされています。
編集部
甘いものを食べてもよいのですね。
宮元先生
ただし、甘いものを欲するのは血糖値が乱れているサインの可能性があります。血糖値を安定させると自然と甘いものを欲しなくなる場合もあるため、まずは血糖コントロールを意識してみてください。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
宮元先生
今回お話しした内容をすべて完璧に実践するのは困難です。自分にとって無理なく続けられる方法を、医師とともに見つけていく姿勢が大切です。医師はそのためのパートナーです。生活や価値観は人それぞれ異なるため、できることから少しずつ始めてみてください。ご自身にどのような方法が合っているのかを、かかりつけ医などと一緒に考えていきましょう。
編集部まとめ
生活習慣や治療は十人十色で、無理にすべてをこなす必要はありません。重要な点は、できることから少しずつ取り入れ、自分のペースで健康と向き合う姿勢です。医師など専門家の手を借りながら、上手に糖尿病を予防したり、血糖値をコントロールしたりしていきましょう。

