不整脈の手術によるリスクと注意点

不整脈に対する手術や侵襲的治療は、一定のリスクがあります。治療内容によって異なりますが、出血、感染、不整脈の再発、血栓、心臓や血管への合併症などが起こりえます。
カテーテルアブレーションは、血管からカテーテルを挿入するため、穿刺部の出血や血腫、不整脈の再発などが起こることがあります。心房細動の治療では、まれに脳梗塞、心タンポナーデ、肺静脈狭窄などが問題になることもあります。
ペースメーカーや植込み型除細動器などのデバイス治療は、手術部位の感染、リードのずれなどが起こりえます。
また、外科手術は、全身麻酔や開胸手術に伴う負担があるため、年齢、心機能、腎機能、持病などを踏まえて適応を判断します。治療のメリットとリスクについて説明を受け、主治医と相談しながら自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。
不整脈の手術についてよくある質問
ここまで不整脈の症状、治療などを紹介しました。ここでは不整脈の手術についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
不整脈の外科手術は健康保険が適用されますか?
林 良典医師
不整脈に対する手術やカテーテル治療、デバイス治療は、医学的に必要と判断された場合、健康保険の対象になることが一般的です。例えば、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植込み、植込み型除細動器、心房細動に対する外科的治療などが該当します。ただし、実際の費用は治療内容、入院期間、使用する医療機器、年齢、自己負担割合、高額療養費制度の利用の有無によって異なります。治療前に、医療機関の相談窓口や医事課で自己負担額の目安を確認しておくとよいでしょう。
不整脈の手術を受けたらその後は治療は必要ありませんか?
林 良典医師
手術やカテーテル治療を受けた後も、定期的な通院が必要になることがあります。治療によって症状が改善しても、不整脈が再発する場合や、別の不整脈がみつかる場合があるためです。また、心房細動は、治療後も脳梗塞予防の薬が必要になることがあります。ペースメーカーや植込み型除細動器を入れた場合は、機器の作動状況や電池残量を定期的に確認します。
不整脈の治療は手術をしたら終わりではなく、心臓の状態を長く見守ることが大切です。自己判断で薬や通院を中断せず、主治医と相談しながら治療を続けていきましょう。

