認知症が進んだ家族との暮らしでは、思いがけない場面でヒヤリとすることがあります。お菓子だと思って手にしたものが、実はまったく別のものだった――。父の行動をきっかけに、家庭内の安全対策を見直すことになった体験談です。
台所で見た父の思わぬ行動
ある日、父が台所で何かを口に運ぼうとしているのを目にしました。最初はお菓子か何かを食べようとしているのだと思いましたが、よく見ると、父が手にしていたのは洗濯ばさみでした。
認知症が進んでいた父は、物の形や色を見て、食べ物と間違えてしまうことがありました。その瞬間、私は思わず「危ない!」と声を上げ、慌てて父の手から洗濯ばさみを取り上げました。
口に入れる前に気付けたものの…
幸い、父が口に入れる前に気付くことができ、大事には至りませんでした。それでも、もし少し発見が遅れていたらと思うと、背筋が凍るような思いでした。普段から気を付けているつもりでも、家の中には誤って口にしてしまう可能性のある小物が、想像以上に多くあることに気付かされました。
この出来事をきっかけに、私は家の中を改めて見直すことにしました。

