爪の異変に気付いたときの受診先と対応

爪の異変が気になる場合は何科を受診すればよいですか?
爪の変色、割れ、爪まわりの赤みなど、爪そのもののトラブルが中心なら、まずは皮膚科が受診先として考えやすいです。一方で、レイノー現象や手指の腫れ、関節痛、皮膚のつっぱり、指先の潰瘍などを伴う場合は、膠原病との関連も含めてリウマチ科、膠原病内科、あるいは内科での評価が役立ちます。強皮症では、診断の際にレイノー現象、手指腫脹、手指潰瘍、爪郭の血管評価などが重要であり、爪や指先の変化は全身の病気の手がかりになることがあります。
また、受診を急いだほうがよいのは、指先に潰瘍がある、強い痛みがある、傷が治らない、黒っぽくなるといった場合です。このような症状があれば、できるだけ速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
膠原病と診断された後、爪のケアで気を付けることを教えてください
まず大切なのは、指先を冷やさないこと、乾燥や小さな外傷を避けることです。特にレイノー現象がある方では、保温は症状の軽減や血管障害の予防のうえで重要で、手袋の使用、身体全体を冷やさない工夫、禁煙を行います。日常のケアとしては、保湿剤で指先や爪まわりの乾燥を防ぐ、爪上皮を無理に切らない、深爪を避ける、ぶつけやすい作業では手袋を使うといった対応が基本です。
また、自己判断で爪の異変を放置しないことも大切です。すでに膠原病と診断されている方で、爪まわりの赤みが急に強くなった、出血点が増えた、指先に傷や潰瘍ができた場合は、主治医に相談してください。
編集部まとめ

膠原病では、爪そのものだけでなく、爪まわりの赤みや毛細血管の異常、出血点、指先の潰瘍、レイノー現象、手指の腫れなど、さまざまな変化がみられることがあります。こうした症状はほかの原因でも起こるため、爪の変化だけで判断することはできませんが、手指の症状や関節痛、皮膚症状などを伴う場合は、膠原病のサインである可能性もあります。
気になる異変があるときは放置せず、必要に応じて皮膚科や内科、リウマチ科、膠原病内科に相談することが大切です。すでに膠原病と診断されている方も、保温や保湿、外傷予防などの日常のケアを意識しながら、爪や指先の小さな変化にも目を向けていきましょう。
参考文献
『全身性強皮症(SSc)』(日本リウマチ学会)
『皮膚筋炎とはどういう病気ですか?』(日本皮膚科学会)
『Q10どんな症状ではじまるのですか?』(日本皮膚科学会)
『混合性結合組織病(指定難病52)』(難病情報センター)
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