知り合いに相談をすることに
私は、優菜と共通の知り合いで、学生時代の先輩にあたる「佐代子さん」に相談することにした。
佐代子さんは私より少し年上で、冷静な判断ができる人だ。
「優菜には言えないけど…このままだまっているのも裏切りな気がして」
「紀子ちゃん、気持ちはわかるわ。でも、証拠を突きつける相手は優菜ちゃんじゃない。その男本人よ」
佐代子さんの言葉に、ハッとした。
「優菜を守る」ということは、真実をかくしとおすことではなく、博嗣さんのおろかな行動を「確実に」止めさせること。
「博嗣さんは今、浮ついているだけかもしれない。でも、それがエスカレートして、取り返しのつかないことになる前に、私たちがクギを刺すのよ」
私は決心した。
(博嗣さんと接触する。優菜には内緒で)
マッチングアプリのメッセージ機能を使って、私は初めて彼に返信をおくった。
「はじめまして。メッセージありがとうございます!一度、お会いしませんか?」
すぐに既読がついた。
「ぜひ! 週末、駅前のカフェでどうですか? たのしみにしています」
メッセージの末尾についているハートマークが気持ちわるかった。 親友を傷つけることになる前に…私は戦場へと向かう覚悟を決めた。
あとがき:親友を守りたい
身重の妻が家でくるしんでいる時に、外の女性を誘う…。そんな博嗣の行動に、「ゆるせない!」と拳を握った方も多いのではないでしょうか。
紀子が感じた「だまっているのは裏切り」というまよいは、親友を大切に思えばこその苦悩。しかし、妊娠中の彼女に、残酷な真実をつきつけることはできません。紀子が選んだのは、未然に博嗣の愚行を防ぐことで、親友を守るという決意でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

