「シェーグレン症候群を発症する原因」はご存知ですか?治療法も解説!【医師監修】

「シェーグレン症候群を発症する原因」はご存知ですか?治療法も解説!【医師監修】

シェーグレン症候群の予防と早期発見

シェーグレン症候群の予防と早期発見

シェーグレン症候群を予防する方法はありますか?

シェーグレン症候群そのものの発症を防ぐ方法は、現在のところわかっていません。この病気は、遺伝的な素因に、感染症などの環境要因や免疫の異常、女性ホルモンの影響などが複雑に重なって起こる多因子性の疾患とされており、特定の生活習慣を改めれば発症を完全に避けられるというわけではありません。
一方で、すでに診断されている方にとっては、全身状態を整え、症状の悪化や合併症を防ぐための日常生活上の工夫が有効です。規則正しい生活、十分な休養と睡眠、バランスのよい食事、過労や強い精神的ストレスの回避、適度な運動、感染症の予防を心がけましょう。さらに、お口や眼の乾燥に対しては、口腔内を清潔に保つこと、唾液や涙を補うケア、むし歯や口腔内感染の予防、定期的な歯科受診をするとよいでしょう。

シェーグレン症候群の原因がわからなくても治療はできますか?

シェーグレン症候群は、原因が完全にはわかっていなくても治療やケアを行うことができます。現在の医療では、この病気の根本原因を取り除く治療は確立していませんが、症状を和らげ、合併症を防ぎ、生活の質を保つことを目的とした治療が行われています。
例えば、眼の乾燥に対しては人工涙液やヒアルロン酸点眼、場合によっては涙点プラグなどで涙を補います。お口の乾燥に対しては、唾液分泌を促す薬、唾液の代わりとなる保湿剤、水分摂取やガムなどの工夫、歯科でのむし歯、歯周病予防などが用いられます。関節痛や全身倦怠感、臓器障害がある場合には、消炎鎮痛薬、免疫抑制薬、ステロイド薬などを、症状や臓器の状態に応じて検討します。
このように、原因が特定できなくても、出ている症状や臓器の障害に合わせた対症療法と全身管理を行うことで、長期にわたり日常生活を維持していくことは十分に可能です。

シェーグレン症候群を早期発見するためにできることを教えてください

シェーグレン症候群そのものを完全に予防する方法はわかっていませんが、早い段階で気付くために意識できるポイントはいくつかあります。まず、眼やお口の乾燥が長く続くときに、年齢や疲れだけのせいと決めつけないようにしましょう。眼の乾き、ゴロゴロ感、かすみ、強い眼の疲れが数ヶ月以上続く、お口の乾きで会話や食事がしにくい、水分がないとパンや乾いたものが飲み込みにくい、夜間に何度も水を飲みたくなる、むし歯や口内炎をくり返すなどの症状があれば、早めに医師に相談しましょう。
その際、乾燥症状だけでなく、関節のこわばりや痛み、だるさ、微熱、体重減少、手足の冷たさや色の変化など、気になっている全身症状があればその症状を一緒に伝えましょう。セルフチェックだけで安心せず、気になる症状が続くときには一度専門家の評価を受けることが、早期発見へのいちばんの近道です。

編集部まとめ

編集部まとめ

シェーグレン症候群は、体質や遺伝的素因、感染症、女性ホルモンなどが複雑に関わって起こる自己免疫疾患で、生活習慣だけが原因の病気ではありません。原因が完全にわかっていなくても、乾燥症状や全身症状に合わせた治療やケアで生活の質を保つことは十分可能です。眼やお口の乾燥が続くときには自己判断で様子を見過ぎず、早めに医師へ相談することが早期発見と適切な治療につながります。

参考文献

『シェーグレン症候群(指定難病53)』(難病情報センター)

『シェーグレン病』(日本リウマチ学会)

『53シェーグレン症候群』(厚生労働省)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。