身勝手な夫に打ち勝つために
「叔父さん……。そうだ、数年前、父の法事の時に、何か困ったことがあったら力になるからって言ってくれてた。でも、こんな恥ずかしいこと相談していいのかな……」
「恥ずかしいのはあなたじゃない、あいつよ! プロの力を借りなさい。感情論じゃ、あの手の自分勝手な男には勝てないわ。論理と法で、逃げ場をなくしてやるのよ。あいつをギャフンと言わせるには、涙じゃなくて、法律に基づいた紙と印鑑が必要なの」
由美の力強い励ましに、私の曇っていた視界が少しずつ晴れていくのを感じました。
そうだ。私は被害者なのだ。ここで私が倒れたら、子供たちの権利さえ守れない。不倫相手を「守りたい」などという身勝手な男の願望を、叶えさせてやる義理など一ミリもないのです。
私は震える手でスマートフォンを取り出し、連絡先リストから叔父の名前を探し出しました。
数年ぶりの連絡。深夜でしたが、叔父は私の短い、けれど切実なメッセージに、すぐに返信をくれました。
『光里、詳しいことは明日聞こう。今はとにかく子供たちと温かくして寝なさい。お前は何も悪くない。叔父さんがついているぞ。法律は、正しい者の味方だ』
その文字を見た瞬間、私は堰を切ったように泣き出しました。由美が私の背中をずっとさすってくれていました。一人で戦わなくていい。その実感が、私の壊れかけた心を辛うじて繋ぎ止めてくれました。
友人と叔父のおかげで、光里の心は救われました。何も悪いことをしていないのに、不倫をされた側がこれほどまでに傷つき、悩むのは理不尽です。夫には、自分のしたことの過ちをしっかりと認識させ、罪を償ってもらうほかありません。
強い言葉を使って、相手を支配しようとするときは、自分が後ろめたいことをしているものです。もしも、パートナーの言動に違和感を覚えたら…。自分を守るために、ときには疑うことも必要です。そして、ひとりで抱え込まずに、信頼できる友人や専門家に相談することが大切ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

