俳優の岡田将生が主演を務め、染谷将太らと共演する連続ドラマ「田鎖ブラザーズ」(TBS系、金曜午後10時)の第9話が12日に放送される。
「田鎖ブラザーズ」第9話(6月12日放送)見所
田鎖真(岡田)・稔(染谷)の兄弟が、幼少期から兄のように慕ってきた茂木幸輝(山中祟)が遺体となって発見された。31年前に両親を殺害した犯人が茂木だと確信した矢先の出来事で、2人は複雑な思いを抱えながらも、茂木の死の真相を聞き出すため、茂木を操っていたとみられる辛島貞夫(長江英和)・ふみ(仙道敦子)夫妻のもとを訪ねる。しかし2人はすでに荷物をまとめて立ち去った後で、自宅付近の防犯カメラを調べると、真の上司で神奈川県警青委警察署刑事課強行犯係係長の小池俊太(岸谷五朗)が夫妻と話す様子が映っていた。
唯一の味方だと思っていた茂木の裏切りに絶望する稔に代わり、辛島夫妻を追いつめることを決意した真は、茂木の遺品であるスマートフォンを使い、1回限りの賭けに出る。
「田鎖ブラザーズ」第8話(6月5日放送)のストーリー展開(ネタバレあり)
両親が殺害された事件の真相を解くカギとなるノンフィクション作家・津田雄二(ずん・飯尾和樹)が残した取材ノートを、裁断された形で入手した兄弟が復元に成功。31年前に、辛島金属工場と暴力団の五十嵐組が拳銃の密造でつながりがあったことがわかったが、読み進めているところで小池が現れ、証拠の持ち出しは処分の対象になると揺さぶって復元データを収めたパソコンごと押収していった。
重要な手がかりを失った兄弟は、情報屋の足利晴子(井川遥)の協力で、事件当時、県警本部捜査一課で小池とバディを組んでいた笹岡隆弘(柳憂怜)が五十嵐組と癒着していたことをつかむ。笹岡は県警本部に配属される前に川崎水上警察署に在籍。そのツテで入手した海上の巡回スケジュールを五十嵐組に流し、海上で船から船へ荷物や物資を移し替える作業が安心してできる日時を教えていた。
一方、小池は兄弟から取り上げた津田ノートを本部に提出せず、なぜか笹岡のもとに届けた。「今さら何の用だ?」と訝しむ笹岡に、小池は「あの事件は、まだ終わっていません」と言った。
ある夜、兄弟の自宅に泥棒が入り、格闘の末、真が押さえつけた。相手は兄弟に津田ノートを取り上げられた五十嵐組の“掃除屋”で、真は裁断する前にノートを撮影していた画像データを手に入れる。ノートには、兄弟の父で同工場で働いていた朔太郎(和田正人)と拳銃密造の関わりが書かれていたが、殺害される13日前の1995年4月13日に、港まで銃を運搬したことしかわからなかった。しかし、その日の取引で「トラブル」が起き、事態収拾のため、茂木にある「任務」が課された。当時、茂木が営む町中華「もっちゃん」は再開発のための立ち退き候補地となっていたが、茂木は五十嵐組が仕切る立ち退きを見送ってもらうために笹岡に交渉を依頼。その見返りとして、「あの一家を処理しろ」という命令を受けていた。
真は「あの一家=田鎖家」と推測。心を閉ざしていた幼少期から茂木にだけは懐いていた稔が、引き裂かれるような思いでノートの文面に目を通しているところに、茂木が店のコンロが故障したと言って、余った食材を抱えて料理をしに訪ねてきた。稔は茂木の様子から何か隠しごとがあると確信。食材を買い出しに行くという口実で外出し、戻ってくると、ロボットのおもちゃの中に隠してあった密造銃が消えていた。
茂木は盗み出した密造銃を、ふみのもとに届け、兄弟が事件の真相に気づいているとし、次に会ったときにはすべて暴かれるだろうと言って泣いた。ふみはほとんど記録も残っていない30年以上前のことがわかるわけないとなだめ、茂木の手を握って「みんなの幸せは変わらない」と言い聞かせた。
茂木が事件に関与した疑いを深めた稔は、茂木の体にある火傷痕の状態で事件当夜のアリバイを確認しようと真に持ちかける。両親が殺害された日、同工場で火災が起き、茂木は、車いす生活を送っていたふみに代わり、1週間分の総菜をまとめて調理するために出向いていた。その火災に巻き込まれた茂木の背中には火傷の痕があったが、稔は、爆発で飛び散った金属片で負った「金属熱傷」であれば白い瘢痕も残っているはずだと主張した。兄弟は、茂木を近所の銭湯に誘い、脱衣所で茂木の背中に白い瘢痕がないことを確認。絶望を悟られまいと必死で平静を装いつつ、茂木と湯船に浸かった。もう今までと同じ関係ではいられないと悟った3人の胸に言葉にできない思いがこみ上げた。
後日、田鎖家に稔宛ての宅配便が届く。差出人は茂木。不在だった弟の代わりに真が開封すると、中から、ロボットのおもちゃに隠してあったのとそっくりな密造銃が出てきた。同じ頃、県警本部で検視官を務める稔のもとに、変死体の発見の知らせが入る。霊安室で稔は、変わり果てた茂木と対面した。

