
東京・原宿にあるSH GALLERYは、6月13日(土)~7月4日(土)、韓国出身の若手アーティスト、Jeah Hyuck(ジア・ヒョク)氏による個展「念想」を開催する。
同展はジア・ヒョク氏にとって日本で初めての個展。作家の代表的な連作である〈念想〉シリーズの拡張を中心とした作品群が公開される。
日常の断片を文字の反復で視覚化する〈念想〉シリーズ

ジア・ヒョク氏
ジア・ヒョク氏は1997年生まれの若手アーティストであり、英国のロンドン大学ゴールドスミス校ファインアート学科を優秀な成績で卒業した経歴を持つ。これまでにパリ、ヴェネツィア、ロンドン、ソウルなど世界各都市で個展やグループ展を展開しており、とくに、ロンドンのSaatchi GalleryやSurface Galleryでの展示では、国内外のコレクターから注目を集めてきた。現在はヨーロッパと韓国を拠点に展示活動を行っている。

Jeah Hyuck,Daydream
〈念想〉は、日常の中でふと通り過ぎていく感情や記憶、思考の断片を文字として繰り返し記録していく作品である。画面上の文字は、読むための言語であると同時に一つのイメージともなっている。これにより、作品は遠くから見ると抽象的な風景のように、近くで見ると個人の記憶を呼び起こす痕跡として立ち現れる。鑑賞者は作品の中でそれぞれの記憶や感情を見出し、無数の言葉が織りなす新たな伝統と崇高の美学の中で、忘れていた感情を再び思い起こし、静かな慰めの時間を体験できる。
韓国の伝統素材を現代の感覚で再解釈
今回の個展でジア・ヒョク氏は、韓紙、漆、墨、玉粉、石彩といった韓国の伝統素材を用いながら、同時代の韓国美術における新たな可能性を提示する。伝統を固定された形式としてではなく、現代の感覚の中で変化し続けるものとして捉え、文字の重なりや反復的な行為を通して、現代社会における個人の感情やアイデンティティを視覚化している。
