リスク減に効果的な「食べ物」と「運動のコツ」
編集部
検査を受けることが一番の予防につながるのですね。最後に、大腸がんのリスクを下げるよい習慣があれば教えてください。
舛森先生
データとして明確にリスクを下げると言える習慣を2つご紹介します。
1つ目は「不溶性食物繊維を含む食べ物」を摂ることです。具体的には、キノコやエリンギ、タケノコ、大豆、ホウレンソウなどですね。キノコを食べた翌日、便に混じってそのまま出てきたという経験をした人は多いと思います。この現象こそ、キノコには水に溶けない不溶性食物繊維であることを示しています。不溶性食物繊維は便秘を解消し、がんの原因物質が腸壁に接する時間を短くしてくれます。
2つ目は「中強度の運動」です。中強度とは、少し息が上がるけれど会話はできる程度の運動を指し、例えばジョギングや早歩きなどが当てはまります。
運動は腸管の動きを促して便秘を解消するだけでなく、体重が減ることでがんのリスクを上げるとされる「インスリンの効きづらさ」が解消されるという仮説もあります。無理のない範囲で取り入れてみてください。
編集部まとめ
大腸がんは初期症状がないからこそ、日々の自分の体調や便の変化に関心を持つことが重要です。「初発症状」を見逃さず、赤身肉・加工肉の食べ過ぎや食物繊維の摂取不足、運動不足、飲酒、喫煙といった生活習慣を見直すことから始めてみましょう。そして何より、40歳を過ぎたら定期的に「便潜血検査」を受けることが、あなたの命を守る強力な盾になります。
「もし陽性だったら……」と不安に思うかもしれませんが、それは前がん病変のポリープの段階で発見し、がんを未然に防ぐチャンスでもあります。この記事をきっかけに、ご自身の健康、そして大切なご家族の健康と向き合っていただければ幸いです。
※本記事は情報提供を目的としており、診療に代わるものではありません。気になる症状がある場合や、健康に関する不安がある場合は、自己判断せず、速やかに医療機関(消化器内科や胃腸内科 など)をご受診ください。

