どうして?犬が水を飲まない理由

喉が渇いていない
犬が水を飲まない、その最も単純な理由は「喉が渇いていない」からです。犬は人間と異なり、喉が渇いていないときに予防で水を飲んだり、他者とのコミュニケーションの一環として水を飲んだりしません。喉が渇いたなと感じたときに初めて水を飲むのです。
一見、長時間水を飲んでいないように見えても、気温や運動量によっては食べものから摂取する水分だけで十分に足りているという場合もあります。過剰な心配はいりません。
ストレスを感じている
初めての場所や苦手と感じるものがある場所でストレスを感じ、水が喉を通らないという場合もあります。私たちも不安を感じたり緊張しているときには飲んだり食べたりする気分になれないですよね。それと同じです。ストレス状態が続くと精神衛生的にも良くないため、できるだけストレスの元となっているものを遠ざけてあげることが必要です。
水や容器が気に食わない
喉が渇いていて水を飲みたいのだけれど、飲みたいと思える水がない、あるいは水が飲みたいと思える状態にないという可能性もあります。水の交換を怠っていて水が汚れていたり、何かが浮いている。あるいは水を入れている容器を変えたためにいつもと違って警戒しているのかもしれません。愛犬が水の前でじっと佇んでいたら、飲みたいけど飲めないのかもしれないと気づいてあげましょう。
口の中や体に違和感がある
飲みたいけれど飲めない理由が水の方ではなく、犬の方にある場合もあるので要注意です。まず考えられるのが口の中に怪我や腫瘍などがあり、水を飲むとしみるので痛くて飲めないという場合です。この場合は水だけでなくごはんやおやつも受け付けなくなってしまいます。
また口の中ではなく体に痛みがあり、水を飲む体勢を取るのが辛いという可能性もあります。この場合も動きに違和感があったり、活動量が突然減ったりするので注意が必要です。
老化によるもの
シニア犬は成犬よりも活動量や代謝が落ちるため、そもそも必要な水分量が低下します。またいろいろな感覚が鈍くなるのに伴い、喉の渇きも感じにくいと言われています。水分をとるべきなのに行動することができず脱水症状に陥りやすいので、シニア犬の水の管理は細心の注意が必要です。
また悲しいことですが、お別れのときが近づくと生きものは水をとらなくなる傾向があります。まさに「枯れていく」という表現が適しているでしょう。介護状態の末に水を飲まなくなった場合、心の準備が必要かもしれません。
要注意!犬の水分不足が招く危険な症状

脱水症状
犬は普段から汗をかかないので、脱水症状のイメージがつきにくいかもしれません。見た目や触感から水分の不足を見極めることが大切です。まず目立つのが鼻。犬の鼻は湿っているのが健康状態の目安ですが、脱水が起きていると鼻や口の中がカラカラに渇いています。また撫でたときに皮膚がいつもより硬く渇いているように感じる場合も注意が必要です。
熱中症
脱水症状が悪化すると熱中症に陥ります。覚えておいて欲しいのは、たとえ気温が高くない日であったとしても水分が不足しているだけで熱中症は起こりうるということです。荒い息でよだれを垂らしている、意識が朦朧としているなど、重篤になった場合は命にも関わります。
尿路結石
尿路結石は犬に多い疾患ですが、水分が不足していると尿の成分が濃縮されやすく結石が形成されるリスクが上がります。尿路結石は繰り返すことが特徴のため、過去に既往歴のある子の場合には特に厳重に水分管理をしてあげる必要があるでしょう。

