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「ICD(植込み型除細動器)」が必要になる”5つの病気”はご存じですか?【医師解説】

「ICD(植込み型除細動器)」が必要になる”5つの病気”はご存じですか?【医師解説】

ICD(植込み型除細動器)はどんな病気に罹患すると必要になるのでしょうか。メディカルドック監修医がICDが必要となる病気について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「ICD(植込み型除細動器)」の費用や装着後の寿命はご存知ですか?【医師解説】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)

北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「ICD(植込み型除細動器)」とは?

ICD(植込み型除細動器)とは、心臓に致死的不整脈が起こった際に自動で電気ショックを与え、正常な心拍リズムへ戻す医療機器です。心室細動や心室頻拍などの致死性不整脈による突然死を予防します。胸部皮下に小型の機器本体を植込み、機器本体と心臓を電極リードで接続して使用します。心拍を24時間体制で監視し、異常を検知すると除細動やペーシングを即座に行うことで命を守ります。致死性不整脈に対して薬物療法では十分な効果が得られない患者さんにとっては、生命予後を改善する治療法とされています。

どんな病気に罹患すると植込み型除細動器が必要になる?

植込み型除細動器が必要となるのは、命に関わる重篤な不整脈を起こす危険性が高い病気に罹患した場合です。具体的な疾患を5つあげて解説します。植込みは、入院のうえ局所麻酔による手術が必要で、循環器科や心臓血管外科のある総合病院で行われます。

心筋梗塞後の心機能低下

心筋梗塞を起こすと、心筋の一部が壊死し、心臓の収縮力が低下します。この状態になると、心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈が発生しやすくなり、突然死の危険性が高まります。そのため、命を守る目的で、ICDの植込みが推奨されます。
一方、補助人工心臓は低下した心臓のポンプ機能を補助する治療であり、不整脈を防ぐICDとは役割が異なる治療です。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心筋が異常に厚くなり、心臓の拡張が妨げられる疾患です。若年において、運動時に致死性不整脈が起こり、突然死を来すケースがあるので要注意です。突然死のリスクが高いと判断された場合、予防的にICDの植込みが検討されます。

ブルガダ症候群

ブルガダ症候群は心電図異常と致死性不整脈を特徴とする遺伝性疾患で、突然心停止を起こす危険性があります。自覚症状が無い患者さんが多いですが、失神歴や心停止の既往がある患者さんではICDの植込みが検討されます。主に、植込み型除細動器による管理が中心で、補助人工心臓が適応となることはほとんどないです。

先天性QT 延長症候群

先天性QT延長症候群は、生まれつき心電図上のQT間隔が延長し、致死性不整脈が起こりやすくなる疾患です。突然の動悸、失神、心室細動による突然死を起こすことがあります。薬物治療でコントロール困難な場合には植込み型除細動器が検討されます。

カテコラミン誘発多形性心室頻拍(CPVT)

CPVTは、運動や強い緊張などで分泌されるホルモンである、カテコラミンの影響により、心室に心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈が起こり、失神や突然死を起こす遺伝性疾患です。主に、運動中や興奮時に発作が起こるのが特徴です。薬物治療でコントロールが難しい場合に、ICDの植込みが検討されます。

配信元: Medical DOC

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