アタるけど掛からない
ついでに話しておくと、約3mの仕掛け長。
これにもわけがある。
かつて南房のイサキ釣りはサビキ仕掛けが普通だった。
初めは20cmもないハリス長がそのうち40cmとなり、突き詰めると横に長いテンビン仕掛けが有利という結論になった。
それも初めは全長2mが5mにもなったりして、結局は3mに落ち着いた。
食いもよくさばきやすい長さということである。
約30年前から当地のイサキに通い続ける身としては、こうした仕掛けの進化もおもしろいところである。
田中さんの釣り方は17ページにも紹介したライン引き。
イサキにも有効なのを実証するかのように、ポンポンと釣り上げる。
それも船中トップをいく釣れっぷりだ。
「この調子なら3号でもイケるのでは」と感じるほど。
釣り開始して約2時間、ほとんどの方が2ケタ釣りを達成したころから食い渋ってくる。
移動回数も多く、釣れても単発が目立つうえ、サイズも小さい。
田中さんも、「アタるんですよ、でも掛かってくれないんです、これが3号ハリスなんですね」と言いながら1,5号仕掛けに戻した。
イサキは胃が小さいのでスレるのが早く、一カ所で長時間釣れ続かないと言われる。
朝イチや食いのいい時間帯なら3号でも通用するが、目のよいイサキは食い渋ると仕掛けを見切るのか、やはり1.5号という結論に至った。
中盤はやや食い渋ったものの、船長は布良~館山沖と幅広く移動を繰り返し、食い気のある群れを探す。
そしてついに水深15m、タナ8~10mで好反応を発見。
掛かってくるのはほぼ30cm前後の良型ばかり。
そのまま納竿の11時まで釣れ続き、船中の半数以上が定量(50尾)達成。
いつもながらの笑顔あふれる帰港となった。
当日は私もタックルや仕掛けも持参したが、皆さんの釣りを見ているうちにお腹いっぱいとなり、結局は竿を出さず仕舞いだった。
今度は家族2人で処理できるぶんを目ざし、のんびり午後釣りにでもお邪魔したいと思っている。
それなら3号仕掛けがちょうどいいかも……。
早川丸では当分の間、午前午後の2便、2隻体制での出船でイサキ乗合を継続。
旬の味覚、釣果保証書付きのイサキ、ぜひ一度足を運んでいただきたい。
釣れる釣りはやっぱり楽しいのである。

▲初心者の女性もコツを覚えたらどんどん数をのばした
船宿INFORMATION
南房洲ノ崎栄ノ浦港
早川丸
0470・29・1095
備考=予約乗合、午前船5時出船。
午後船12時集合、集まり次第出船

