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「出身校を言わせるのはアウティングにつながる」 東大のガイドラインに反響、「想定できなかった」の声も

「出身校を言わせるのはアウティングにつながる」 東大のガイドラインに反響、「想定できなかった」の声も

「オリエンテーションで出身高校を言わせるのは、トランスジェンダー学生にとってアウティングにつながる可能性がある」

東京大学が今年4月に公表した「性的指向と性自認の多様性に関する行動ガイドライン」の内容が、SNSで注目を集めている。

ガイドラインでは、性的指向や性自認をめぐる差別やアウティング(本人の同意なく性的指向や性自認に関する情報を明かすこと)を防ぐため、大学生活や授業、職場で起こりうる具体的な事例を紹介している。

SNSでは「ここまで気を使わないとだめなのか」「自分では想定できなかった」など、さまざまな反応が上がっている。

では、ガイドラインではどのような行動が問題例として挙げられているのだろうか。

●男子校や女子校の出身者が異なる性別で生活しているケースも

東大によると、このガイドラインは規則や懲戒基準ではなく、性的指向や性自認の多様性を理解し、尊重するための行動指針として策定されたもの。

なかでも注目を集めているのが「アウティング」の防止に関する記述だ。ガイドラインでは、本人の同意なく性的指向や性自認に関する情報を第三者に伝えることは、重大な人権侵害になりうると指摘している。

SNSで特に話題となったのは、学生同士の関係について示された次の例だ。

「オリエンテーションの時期の自己紹介に出身高校を含めるように設定したり、他の人の出身校情報を勝手に公開したりする」

ガイドラインは、こうした行為について「トランスジェンダー学生にとってはアウティングにつながる可能性がある」と説明している。

たとえば、男子校や女子校の出身者が、現在は出生時とは異なる性別で生活している場合、出身校を明かすことで過去の性別情報を推測されるおそれがあるという。

●「性の多様性」揶揄する教員の行動も

ガイドラインは、教員の行動についても具体例を示している。

性的指向や性自認(SOGI)、性的マイノリティ(LGBTQ)について十分な理解がないまま授業をおこなうことにも注意を促している。

・「『今どきは「世の中には男と女しかいない」と言ってはいけないんでしたね』と、 あたかも発言に気をつけているかのように装い、その実は性の多様性について暗に 揶揄する」

・「SOGIやLGBTQについてよく知らないまま、『人間には体の性と心の性があって』『日 本は伝統的に同性愛に寛容で』など、通説のように受けとめられていながらも、現時点では学術的に不正確とされている内容を授業で発言する」

・「『私もよくわからないのですが、最近はLGBTQとかいう人たちもいるんですよね』 と、自分は無関係である風を呈示して、あたかもLGBTQ当事者が自分たちとは異質 な『他者』であるようにふるまう(LGBTQ当事者の『他者化』を行う)」

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