注意が必要な喉の渇きと受診の目安

喉の渇きに加えてどのような症状があれば受診を検討すべきですか?
喉の渇きに加えて、急な体重減少、強い倦怠感、多尿がある場合は、糖尿病が疑われます。特に、吐き気や嘔吐、腹痛、深く速い呼吸、呼気の甘酸っぱい臭いがある場合は、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の可能性があります。また、意識がぼんやりする、返答が鈍い、ぐったりしている場合は、高血糖による強い脱水や高浸透圧高血糖状態(HHS)が疑われます。これらは命に関わることがあるため、単なる体調不良や疲れと考えず、速やかに病院を受診してください。
喉の渇きが気になるときは何科を受診すればよいですか?
喉の渇きが続き、糖尿病が疑われる場合は、まず内科を受診してください。糖尿病内科や代謝内科、内分泌内科がある病院であれば、糖尿病の評価や治療方針について相談しやすくなります。喉の渇きに加えて、視力低下や目のかすみがある場合は、糖尿病網膜症などの合併症も考える必要があります。その場合は、内科で血糖の状態を確認しながら、眼科でも評価を受けることが大切です。
糖尿病が疑われるとき、どのような検査が行われますか?
糖尿病が疑われるときは、血液検査で血糖値とHbA1cを確認します。血糖値には、空腹時血糖、随時血糖、ブドウ糖液を飲んだ後の血糖値などがあります。HbA1cは、過去1〜2ヶ月の平均的な血糖状態を反映する検査です。併せて尿検査を行い、尿糖や尿ケトン体の有無を調べます。尿ケトン体は、インスリン不足が強いときに確認されることがあります。診断がはっきりしない場合には、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)で、糖に対する身体の反応を詳しく確認します。これらの検査結果に加えて、喉の渇きや多飲、多尿、体重減少などの典型的な症状があるかも確認します。
編集部まとめ

喉の渇きは、糖尿病でみられる代表的なサインのひとつです。高血糖によって尿に糖が出ると、水分も一緒に排出され、脱水によって強い喉の渇きが起こります。ただし、糖尿病は初期に症状が出にくいこともあり、喉が渇かないからといって糖尿病を否定することはできません。
喉の渇きに加えて、多尿、急な体重減少、強い倦怠感、吐き気、意識の変化などがある場合は、早めに病院で相談しましょう。清涼飲料水を飲む量が増えている場合も、血糖値をさらに上げる悪循環につながることがあります。気になる変化が続くときは自己判断で様子をみ続けず、病院で症状や経過を伝え、必要な検査を受けることが大切です。
参考文献
『糖尿病診療ガイドライン2024』(日本糖尿病学会)
『糖尿病合併症について』(日本糖尿病学会)
『糖代謝』(東京大学)
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