父方と母方の祖母を、2人ともわが家で介護していました。家族総出で一緒に介護していたのですが、2人には認知症の症状があり、少しずつ進んでいくのを目の当たりにしました。
少しずつ進行する認知症
日々忘れっぽくなるだけでなく、徐々に重度の認知症の症状も見られるようになり、主に介護していた母は毎日大きなストレスを抱えていました。私はその母を支える立場でした。
とにかく祖母たちと母に少しでも息抜きをしてもらえるよう、あまり物事を重く捉え過ぎないように心がけたり、笑顔を忘れないようにしたりしました。時々「大丈夫だからね」と声をかけながら、片づけを手伝ったり、話を聞いたりもしていました。そうした何げないやりとりが、少しでも気持ちを和らげる手助けになっていたらいいなと思っています。
突っ走るだけでは息切れしてしまう
今では2人とも亡くなりましたが、振り返ると、介護は私にとって貴重な経験だったと感じています。介護とは、人と人との関わりの中で助け合い、時に根気よく付き合っていくものだと思いました。
大変なことが多い半面、心に余裕を持つためにひと息つくことの大切さを学んだのも、このときでした。

