結婚すると、それまで知らなかった相手の一面が見えてくることがあります。私が驚いたのは、夫が結婚後に作り始めた“わが家のルール”でした。最初は「しっかりしている人なんだな」と思っていたものの、その数は少しずつ増えていき……。ある日、コンビニでの何気ない出来事をきっかけに、私は夫との価値観の違いを強く感じることになったのです。
結婚後に次々と現れた“謎ルール”
夫とは数年交際してから結婚しました。
交際中の夫は、お金にルーズではないものの、特別ケチな印象もありませんでした。外食や旅行も楽しんでいましたし、「節約家」というイメージはほとんどなかったのです。ところが、一緒に暮らし始めてから様子が変わりました。
まず驚いたのは、家計に関する細かなルールでした。部屋を離れるときは必ず電気を消す。食費は週ごとの予算内に収める。外食は月に数回まで。コンビニはなるべく利用しない――。
どれも無駄づかいを防ぐためのルールだとわかっていましたが、私には事前の相談もなく、いつの間にか「わが家の決まり」のようになっていました。
最初は「しっかりしていて頼もしいな」と思っていたものの、少しずつ窮屈さを感じるようになっていったのです。
「今週の予算オーバーだね」
そんなある日、夫と買い物帰りにコンビニへ立ち寄りました。私はデザートコーナーで新作スイーツを見つけ、「これ、おいしそう!」と手に取りました。
すると夫は、ごく自然な口調でこう言ったのです。
「今週の予算オーバーだね」
私は思わず固まってしまいました。たった数百円の買い物です。もちろん家計を圧迫するような金額ではありません。それなのに、そこまで気にするのか……と。
悪気がないことはわかっていましたが、その瞬間、私は夫との価値観の違いをはっきり意識しました。
「これからずっとこんな生活なのかな……」という不安が頭をよぎったのを覚えています。

