「繊細な人」
A美は繊細さを主張する一方で、他人のミスには厳しく、容姿いじりのような発言をするなど、無神経な発言をすることも少なくありませんでした。
その一方で、自分が少し注意されると不機嫌になったり、逆ギレしたりするのです。
遅刻や締切破りを指摘されると、
「普通の会社じゃ、生きづらいんだよね」
などと発言するときもありました。
お互いにサポートし合うことは大切ですが、一方だけが配慮を求め、チームとしての思いやりが二の次になってしまうと、どうしても周囲の心にモヤモヤが溜まってしまいます。
上司からの一言
そんなある日、上司がA美を呼び出し、毅然と、しかし温かみを持って伝えました。
「困りごとがあるなら、診断の有無に関わらず、まずは相談してください。必要な配慮は会社として検討します」
そして、少し間を置いてから続けます。
「ただ、どんな事情であれ『だから仕方ない』で済ませず、自分からも周りを助けよう、気を配ろうとする姿勢が、チームで気持ちよく働くためには欠かせないと思いますよ」
この言葉は、A美だけでなく、私たちチーム全員の心に深く響きました。

