早く気付くことで救える未来もある
編集部
現在の体調や生活はいかがですか?
藤川さん
膀胱直腸障害はだいぶ落ち着きました。しかし、冬は地獄です。寒くなると痙縮(けいしゅく/筋肉が勝手に緊張して動かしにくくなる状態が高まった結果として見られる筋緊張亢進[こうしん]・こわばりなどの症候)が起こり、足がうまく動かないこともあります。
現在は術後の定期受診と月2回のリハビリ(歩行訓練)を続けながら、仕事と並行して、趣味でeスポーツとパラ卓球に取り組んでいます。また、香川県内から後縦靱帯骨化症のことを広めようと、ホームページを作って動画編集などにも取り組んでいます。
編集部
日常生活で気を付けていることは何でしょうか?
藤川さん
転倒しないこと、絶対に無理をしないこと。これを心掛けています。あとは、体を冷やさないことですね。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
藤川さん
私は26歳という年齢で、後縦靱帯骨化症という難病になりました。中年以降に多い病気と聞きますが、若くても発症する場合があります。少しでも体の異変を感じたときは、「気のせいかな?」「忙しいからかな?」と放置せずに、遠慮せず納得いくまで病院で診てもらってください。早く気付くことで救える未来もあると、私は信じています。
編集後記
藤川さんは、痛みや失禁という深刻な症状の中、「もっと早く病院に行っていたら」と何度も悔やんだ日々を経て、今は同じ病気と向き合う人へ情報を発信し続けています。少しでも体の異変を感じたら、遠慮せず病院で診てもらってください。特に、腰痛や首・背中の痛みに加えて、足に力が入りにくい、歩きにくい、しびれが急に強くなる、尿や便が出にくい・漏れるといった症状がある場合は、神経が強く障害されている可能性があります。緊急手術が必要になる場合もあるため、早急に整形外科や救急外来を受診しましょう。なお、藤川さんのケースは、腰椎椎間板ヘルニアと、胸椎・頚椎の後縦靱帯骨化症という、それぞれ別の部位に生じた別々の病気が重なっていたものです。ヘルニアが後縦靱帯骨化症に変化したわけではありません。
本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
記事監修医師
岩佐 沙弥(医師)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。
- 【闘病】“後縦靭帯骨化症”と告知。「病気と闘う気力は残っていない」と思いながらも続けた闘病生活
──────────── - 【闘病】予定通りの手術後「まさか」の寝たきり 手のしびれは難病の始まりだった《後縦靭帯骨化症》
──────────── - 【闘病】「ただの腰痛」の正体が10万人に1人の病気だった 『馬尾神経腫瘍』
────────────

