友人をブロックをすることに…
「そんな…そんな風に思ってたの?」
スマホをにぎりしめたまま、涙があふれてきた。
私は彼女を大事に思っていた。彼女がこまっている時は力になりたいと思っていた。でも、彼女の目に映っていた私は、無神経で高慢な「敵」だったのだ。
(誤解を解かなきゃ)
そう思って文字を打ちかけたが、ふと指が止まった。
「もうこれで最後」「二度と連絡してこないで」
彼女は対話を望んでいない。ただ、自分の中にたまったドロドロした感情を、私に投げつけてスッキリしたかっただけなんだ。
ここで私が必死に弁解しても、彼女はさらに「いいわけしないで」と怒るだろう。 何より…ここまで憎まれている相手と、どうやって「元通り」になればいいというのか。
私はふるえる指で短い返信を打った。
"誤解させてしまっていたみたいだね。SNSは普通に見ていたし、そんなつもりはまったくなかったよ。でも、凛子をそこまで苦しめていたなら、本当にごめんね。今までありがとう。さようなら"
送信ボタンを押し、私は彼女の連絡先…そして、すべてのSNSをブロックした。
画面が暗転するのと同時に、私の中で何かがプツリと切れた。
あとがき:「嫉妬」という名のフィルター
SNSは近況を知る便利な道具だが、時に「嫉妬のフィルター」をとおして相手をゆがめて見せてしまいます。佳子さんにとっての何気ない日常が、凛子さんには「自分を攻撃する武器」に見えていたのですね。
どれだけ言葉を尽くしても、うけ取る側が「悪意」と決めてしまえば、それはもう凶器になってしまいます。ふるえる指でブロックボタンを押した佳子さんの決断は、自分自身を守るための最後の防衛策でした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

