帰宅後に両親に報告
お見舞いに行った日の夜、私は実家に寄ることにしました。昼間の祖父の様子がどうにも気になっていたからです。会話は普通なのに行動はおかしくて、なんだかとてもちぐはぐとした印象を受けました。私は両親に、祖父のお見舞いで見た光景の話をしました。両親が前々日にお見舞いに行ったときはそのような行動は見られなかったようで、とても驚いていました。
翌朝、母が病院にその話をしてくれ、その日の夜には病院から「検査の結果、脳の萎縮は特に見られなかったが、以前に比べて痴呆(認知症)の症状が増えていた」という旨の話があったと聞きました。そして、高齢者の場合、入院時にこういった症状が増えることは実はよくあることだという話を聞いたそうです。生活環境ががらりと変わったり、入院生活のように外からの刺激が少なくなったりすると、認知症の症状が悪化することはよくあるのだそう。そして、環境が以前の状態に戻ったり、退院したりすると自然に治まる場合もある一方で、そのまま症状が続くこともあるという説明を受けたと教えてくれました。
まとめ
あのときの祖父の行動は、後から認知症の症状だったと理解できましたが、初めてその場に立ったときには正直どうして良いかわからないという状態になりました。「ボケなの? 異常なの?」と戸惑い、誰かに相談してよいのかさえ迷ったのを覚えています。結果として祖父の認知症は、退院してじきに落ち着きましたが、入院中は認知症を予防するような活動も取り入れられたと聞きました。今両親があのころの祖父と同じような年代になっています。一緒に生活する上で、私も、ちょっとした違和感を感じたときはそれを記録しておいたり、少し気を付けて様子を見たりするように心掛けて生活しています。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:小沢ゆう/40代女性・パート
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

