見た目がよく似ているかぶと大根ですが、実は植物としての分類や食感、味わいに様々な違いがあります。メディカルドック監修管理栄養士が、大根との違いをはじめ、かぶが持つ健康効果や食べる際の大切な注意点について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「かぶ」は”何の栄養”が牛乳より2倍ある?大根との違いも管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
曽田 久美子(管理栄養士)
病院、老健で栄養士として給食管理に従事し、2025年管理栄養士国家試験合格。食に迷う人や食を大事にしたい人、食で体を変えたい人へ確かな情報を届けるべく、食で心と体を元気にする管理栄養士を目指す。
かぶとは?

アブラナ科の野菜で、丸い根の部分は柔らかくて甘みがあり、葉も栄養が豊富です。かぶの根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜に分類されます。栽培期間が短く、種をまいてから収穫までおよそ一ヵ月半から二か月で収穫できます。耐寒性が強く、在来種は秋まき栽培が基本で秋冬が旬ですが、小かぶ品種は夏でも品種を変えたり産地を移すなどして栽培されています。大きさでわけると小かぶと大かぶがあります。大かぶは直径15センチほど以上のものをさし、聖護院かぶらが有名です。色分けすると、白かぶと赤かぶがあり、赤かぶは、表面だけ赤いものや、果肉の中も赤みがかっているもの、また茎や葉も赤いものがあり、たくさんの種類があります。赤かぶは表面の奇麗な色を活かして、漬物やサラダとして利用されることが多く各地域で赤かぶが栽培されています。また、別名はかぶら、すずなとも言われ、春の七草の1つです。
かぶと大根の違いは?

かぶと大根はどちらもアブラナ科に属する野菜ですが、かぶはアブラナ属、大根はダイコン属に分類される異なる植物です。かぶの食用部分は、主に胚軸(はいじく)と呼ばれる茎の基部が肥大した部分で、これに一部の根が含まれています。一方、大根は主根を中心に胚軸も含めて肥大したものです。こうした成り立ちの違いが、形や食感の差につながっています。味わいにも違いがあり、かぶは水分が多く、やわらかくて甘みがあり、加熱するととろけるような食感になります。そのため、離乳食ややさしい味付けの料理に向いています。大根は部位によって辛味の強さが異なり、先端部分ほど辛味が強い傾向があります。肉質は比較的しっかりしており、煮物にすると味がよく染み込み、かぶに比べて煮崩れしにくいのが特徴です。

