上流も同じパターンで“粘り勝ち”!
午後になり雲行きが怪しくなってきたところで、気分転換も兼ねて上流調査へ。細尾橋から4~5kmほど上流へ移動した。
どのポイントも混雑気味だったが、釣り歩けそうな場所を発見。ここも水量不足で投げどころに苦労するが、少しでも水深のあるポイントを探してキャストを重ねる。すると開けた場所に辿り着いた。数人のエサ釣り師がいたが、「入っていいよ」と声をかけてくれた。
大石脇をルアーが横切った瞬間、2尾のヤマメがチェイス!さらに遡行を続けると、今度は左岸の深みギリギリで、やる気満々のヤマメが姿を現した。
何度も果敢なチェイスを見せるものの、足元で見切られる。ルアーチェンジを繰り返し、30分以上の攻防。最後はDコンのアユカラーに大きなアクションを入れたところでついにヒット!
苦労して手にした1尾は、格別の嬉しさだった。その頃、いよいよ雨が降り出してきた。
状況激変!派手ルアー×緩急ある誘いがスイッチを入れる!
雨とともに釣り人が一斉に帰り始め、あれほど混雑していた川は一気に静まり返った。
「さあ、ここからが本番だ」
レインウェアを着込み、朝入った細尾橋で友人たちと合流。上流支流に入っていた友人夫妻は、ヤマメに加え、本流では見なかったイワナ、さらにはビッグサイズのブルックトラウトまで釣り上げてきたという。
放流のない小さな支流、渇水状態のなかでのこの釣果は圧巻。しかも夫婦そろって1尾ずつ。
こんな魚が、粕尾の渓には今も潜んでいるのだ。
最後はみんなで同じ川へ。人的プレッシャーが消えたとはいえ、魚はかなりスレた状態。午前中と同じ攻めは通用しない。そこで派手なルアーに大きなアクションを入れたり、ダウンでゆっくりただ巻きしたりと、緩急を意識した誘いでヒットに持ち込んでいく。
わずかなコースのズレで反応が消えるシビアさも渓流釣りの面白さ。最終的には、貸切状態の川で仲間と存分にルアーを投げ、魚たちの反応を楽しむことができた。
もう一雨欲しい粕尾川だが、中流域や上流、支流にはまだ手つかずのポイントが点在する。
思わぬ大物との出会いも、きっとあるはずだ。この春、未知なる粕尾の渓を冒険してみてはいかがだろうか。

