妊娠中の定期健診で告げられた、あまりにもつらい現実。おなかの赤ちゃんが亡くなっていると知った私は、悲しみと混乱の中で意識を失い、診察室で倒れてしまいました。けれど、その出来事が思いも寄らない病気の発見につながることになったのです。
待望の妊娠中に告げられた、残酷な現実
ショックで言葉を失っている私に、医師は淡々と「どうしますか?」と問いかけました。その瞬間、抑えきれない怒りと悲しみが一気に込み上げ、私はそのまま診察室で意識を失い、倒れてしまったのです。
倒れた際に床で強く頭を打ったため、念のためCT検査を受けることになりました。赤ちゃんを失った悲しみだけでも受け止めきれない状況で、さらに検査を受けることになり、心も体も限界に近い状態でした。
転倒をきっかけに見つかった脳腫瘍
CT検査の結果、思いも寄らない事実が判明しました。自覚症状がまったくなかったにもかかわらず、脳腫瘍が見つかったのです。赤ちゃんを失った直後に、今度は自分の病気を告げられる。あまりの出来事の連続に、現実を受け止めることができませんでした。
さらに、処置の場に看護学生が立ち会っていたことも、当時の私には大きな負担でした。「なぜ、わが子を失う苦しい処置を学生に見られなければならないのか」という思いが込み上げ、精神的には本当に限界でした。
それでも、結果としてあのとき倒れたことがきっかけで脳腫瘍が早期に見つかり、私は開頭手術を受けることになりました。そして、一命を取り留めることができたのです。

