
予約4ヵ月待ちの「うり浅漬」
福岡県築上町に本社を置く奈良漬さろん安部は、6月16日(火)より季節限定商品「うり浅漬」の仕込みを開始する。
「うり浅漬」は、九州北部で古くから親しまれてきた伝統的な漬物で、夏の訪れを告げる風物詩。9月より順次出荷予定だ。
失われつつある地域の味を守る


「うり浅漬」は、白うりを酒粕に短期間漬け込むことで、みずみずしい食感と爽やかな風味を楽しめる季節限定の漬物。昭和の頃までは九州北部の多くの家庭で漬けられていたが、生活様式の変化や核家族化、高齢化により家庭で仕込む機会は減少したそう。現在ではその姿を見ることも少なくなったという。
奈良漬さろん安部では、地域に受け継がれてきたこの食文化を次世代へつなぐため、昭和61年の創業以来、毎年製造を続けている。また、平成11年からは20年以上にわたり明治神宮への御奉献も継続している。
創業の原点と手仕事のこだわり

樽貯蔵庫で白うりを持つ奈良漬さろん安部の社長
「うり浅漬」は、奈良漬さろん安部が創業当時に最初に手掛けた商品であり、まさにその原点を象徴するような存在。
奈良漬よりも熟成期間が短く、収穫したばかりの白うりの食感を生かせることから、人々に親しまれてきた。現在も創業当時から変わらない製法で製造されている。

契約農家で収穫された白うり
仕込みはすべて手作業で行われる。

洗浄

白うりの種を出す
徳島県の契約農家から届く約7,500kgの白うりを、職人が一つひとつ状態を確認しながら種出し、

塩漬けの様子

塩漬け後の白うり
塩漬け、

粕漬けの様子
そして約4,800kgの酒粕への漬け込みを進めていく。

連日約1トンの白うりを仕込む
仕込み期間は年に一度、6月中旬~7月中旬にかけてのみ。

仕込み用の樽の重さは37kgにもなる

3ヶ月静かに出荷を待つ
この期間中は1日あたり約1トンもの白うりを加工し、約3か月の熟成期間を経て出荷を待つ。
