アジソン病の症状に気付いたときの受診の目安と検査

どのような症状があれば受診を検討すべきですか?
受診の目安は、複数の症状が持続しているかどうかです。特に、強い倦怠感や脱力感が続く、原因不明の体重減少がある、食欲不振や吐き気・下痢などの消化器症状が長引く場合は注意が必要です。加えて、低血圧や皮膚・口腔内・爪などの色素沈着(色素沈着は原発性アジソン病のみ)がみられる場合は、アジソン病を疑う必要があります。複数の症状が現れている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、急激な倦怠感や嘔吐、発熱に加えて意識がもうろうとする、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、副腎クリーゼの可能性があり、緊急受診が必要です。
アジソン病は何科で診てもらえますか?
アジソン病が疑われる場合は、内科を受診するのが一般的です。副腎やホルモンの異常を専門とする内分泌内科や糖尿病・内分泌内科での診察が適しています。一般内科で相談したうえで、必要に応じて専門医へ紹介されるケースも多くあります。
アジソン病が疑われるときはどのような診察や検査が行われますか?
診察では、問診で症状の経過や体調の変化、既往歴などを確認し、血圧測定や身体所見(原発性であれば色素沈着の有無など)が評価されます。検査は、血液検査による内分泌学的評価が中心です。血中コルチゾールの低下とACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の上昇を確認します。さらに、迅速ACTH負荷試験により、副腎が刺激に対して適切にコルチゾールを分泌できるかを評価し、反応が不十分であればアジソン病と診断されます。
そのほか、電解質異常(ナトリウム低下・カリウム上昇)、軽度の貧血、白血球の変化(リンパ球や好酸球の増加)なども参考になります。必要に応じて、抗副腎抗体の検査など免疫学的検査が行われることもあります。
参照:『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
編集部まとめ

アジソン病は、倦怠感や食欲不振、体重減少などの一見ありふれた症状から始まるため、見逃されやすい疾患です。しかし、低血圧や色素沈着などの特徴的な変化が加わることで、徐々に全身状態へ影響を及ぼしていきます。
特に、症状が複数重なっている場合は、単なる体調不良と自己判断せずに医療機関を受診しましょう。
日頃から体調の変化に目を向け、「いつもと違う」と感じた際には早めに行動することが、重症化の予防につながります。
参考文献
『アジソン病(指定難病83)』(難病情報センター)
- 「アジソン病」を発症すると「爪」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】
──────────── - 「アジソン病の初期症状」はご存知ですか?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】
──────────── - 「アジソン病」を発症すると「寿命」はどうなる?日常生活における注意点も解説!
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