これは友人A子から聞いた話です。不機嫌な態度ばかりで家族に気を遣わせていた父。ある日「もう来なくていい」と言われたA子は、本当に実家へ行くのをやめます。しかし距離ができたことで、不器用な親子関係が少しずつ変わっていくエピソードです。
実家はいつも“父中心”だった
A子の父は、とにかくいつも不機嫌な人でした。
仕事で疲れている。家では静かにしたい。
自分のペースを乱されたくない。
その空気が家中のルールになっていました。
テレビの音量、食事の時間、会話のタイミング。
全て“父が基準”となり、母も兄弟も、自然と顔色をうかがって生活していました。
大人になっても続いていた父への気遣い
結婚して家を出てからも、それは変わりませんでした。
実家へ帰れば、「そんな頻繁に来なくていい」などと文句ばかり。
でも行かなければ行かないで、「親を放ってる」と言われるのをA子は知っていました。
そのような微妙な空気感のなかで、A子はずっと、父との“ちょうどいい距離”を探し続けていたのです。

