俳優の岡田将生が主演を務め、染谷将太らと共演する連続ドラマ「田鎖ブラザーズ」(TBS系、金曜午後10時)の最終回が19日に放送される。
「田鎖ブラザーズ」最終回(6月19日放送)見所
両親殺害事件の記録に隠された、ある「不可解な矛盾」。最後の謎を解くべく、田鎖真(岡田)と弟の稔(染谷)が、31年前の悲劇の真相を洗い直し、ひとつの可能性へとたどり着く。
真実に近づく真たちに迫る神奈川県警青委署の刑事・小池俊太(岸谷五朗)の影。宮藤詩織(中条あやみ)ら同署の面々は、現役警察官としての立場を捨ててまで復讐を誓う兄弟を止めようとするが…。
「田鎖ブラザーズ」第9話(6月12日放送)のストーリー展開(ネタバレあり)
31年前に両親を殺害した疑いが強まった茂木幸輝(山中祟)が遺体で発見された。遺体付近に薬物の瓶が残されておりオーバードーズによる中毒死と見られた。同じ頃、田鎖家には茂木から稔宛ての宅配便で密造拳銃が届き、中には一言「ごめんなさい」という謝罪のメモが同封されていた。
兄弟は茂木をコントロールしていた辛島金属工場の元工場長・辛島貞夫(長江秀和)とその妻・ふみ(仙道敦子)の自宅に事情を聞きに出向くが、夫妻はすでに失踪した後。付近の防犯カメラには、小池が夫妻を見送る姿が映っていたが、小池が口を割る見込みはないと踏んだ真は、全幅の信頼を寄せていた茂木の裏切りに深く傷ついた弟を気遣い、年休を取得して辛島夫妻の居場所特定に全力を注いだ。
まず茂木の遺体が見つかった所轄署で遺品を受け取り、スマートフォンのSIMカードを自分のスマホに差し替えて、茂木の番号からふみに電話。すぐにふみが出たが、話しぶりからは茂木の死に気づいていない様子だった。真は茂木が自ら命を絶ったことを伝え、稔にとって茂木がかけがえのない存在であり、彼がいたからこそここまで生きてこれたと述べると「これ以上、弟を傷つけないでください」と涙を流し、両親が殺された理由がわからないと苦しいままだと訴えた。ふみも涙ぐみながら謝罪。「全部私のせいよ」と切り出した。
1993年、山で滑落し重傷を負った山岳写真家のふみは、車いす生活を余儀なくされていた。もとの体に戻るには、海外で高度な手術を受ける必要があり、その高額な費用を工面するため、貞夫は暴力団の五十嵐組が絡む拳銃の密造に密かに手を染めた。事件の13日前の95年4月13日、その日に予定されていた密造銃の取引に向け貞夫が出荷準備をしていると、ふみが体調を崩して倒れてしまった。そこに工場で働いていた兄弟の父・朔太郎(和田正人)がたまたま忘れ物を取りに来た。拳銃密造について何も知らず、貞夫の代わりに取引場所に向かった朔太郎は、その途中で積み荷の中身に気づいてしまった。そこまで話すと電話は切れ、二度とつながらなくなった。
帰宅した真に、稔は茂木が残してくれたレシピでつくったチャーハンを振る舞った。それはまさに“母ちゃんの味”。稔は不登校になっていた時期にずっと寄り添ってくれた茂木が、久しぶりに登校する自分に学校の前まで付いてきて、校門の前でうれしそうに泣いていたという話をした。「どうしてももっちゃん(茂木)を憎めない」という稔に対し、やったことは許せないし、自分たちをだまし続けた事実は変わらないと強調しながら、真は「それでも、もっちゃんは味方だ」と言って涙を拭った。稔は、「全部終わったらどうする?」と尋ねるが、真は何も答えられない。稔は「1人になるのは嫌だ。それだけは勘弁してくれよ」と兄に釘を刺した。
一方、小池は、五十嵐組への情報漏洩が発覚して懲戒免職になった笹岡隆弘(柳憂怜)に接触。笹岡は県警捜査一課時代の先輩に当たる。小池は、工場での拳銃密造を取材していたノンフィクション作家・津田雄二(ずん・飯尾和樹)のノートを渡し、「あの事件はまだ終わっていません。自分も同罪です。どうやって終わらせますか? このまま逃げ切るのか、それとも…」と迫った。
そんななか、兄弟に協力する情報屋の足利晴子(井川遥)が質屋の違法営業で摘発され、同署へ連行される。晴子は、31年前に事件があった付近を通りかかり、犯人から斬りつけられて負傷した被害者でもある。晴子は同署で小池と対峙し、「そろそろ本当のこと話したらどうですか?」と問いかけた。小池は「それはあなたのほうでしょ、足利晴子さん。あなた一体何を隠しているんですか?」と聞き返した。
兄弟は、逃げた辛島夫妻を見つけ出し、拳銃密造に主犯として関わった貞夫から真相を聞き出そうとした。真は31年間抱え続けた恨みを吐き出し、「あんたに復讐することだけが、俺たちの生きる理由だった!」と詰め寄った。しかし貞夫は無反応で、稔は胸倉をつかんで「あんたが全部仕組んだんだろ? もっちゃんの母ちゃんを利用して、親父と母ちゃんを殺させた!」と怒りを爆発させた。すると、ふみが必死で止めに入り、貞夫は病気で、兄弟のことも、2人が復讐しようとしている意味も何もわからないのだと説明。切れた電話の続きを語り始めた。
95年4月13日、貞夫の代理で荷物を港まで運び、中身が密造銃だと気づいた朔太郎は、工場に引き返して貞夫に自首するよう勧め、罪を償って釈放されるまで工場は自分が守るからと説得。貞夫が応じなかったため、自分が告発すると言って密造銃を一丁持ち帰った。その日の取引が不成立になったことで、荷物を受け渡す沖合まで漁船で運ぶはずだった漁師の公司が殺された。追い込まれた貞夫は、五十嵐組と癒着していた笹岡に相談。笹岡は事態を収拾するため、貞夫を連れて茂木が営んでいた町中華「もっちゃん」に出向いた。当時、店は再開発で立ち退きを迫られていたが、不器用な茂木の働く場を死守するため、母のカル(三谷侑未)は退去を拒否。茂木は、母が、見せしめで射殺された畳屋と同じ目に遭うと脅され、立ち退き免除の交換条件として田鎖一家を殺害する役目を背負わされた。同26日の事件当夜、貞夫は茂木のアリバイを偽装するため、彼の左肩に故意に火傷を負わせ、10分後に故意に漏電させて火事を起こした。田鎖家から急いで戻ってきた茂木は、火事に巻き込まれたふりをして工場内に横たわり、駆けつけた消防隊に救助された。
ふみは当時の経緯を知らず、火災保険金と工場の跡地を売った金で手術を受けて仕事に復帰。99年、ようやく仕事が軌道に乗り始めた頃、自首させてほしいと懇願する茂木と、それを引き止める夫の会話を目撃してしまい、初めて真相を知ったと述べた。「もっちゃんはずっと後悔してた。あの時、私が止めてたら…」とふみが自分を責めると、真は「もういい。知りたいことは聞けた」とピシャリ。ふみにはまだ話していないことがあるようだったが、真は「31年も待ったんだ。もう十分だろ」と吐き捨て、茂木が送ってきた密造銃を貞夫に向けた。すると込み上げる怒りに耐えかねた稔が真から銃を取り上げ、「俺がやる!」と貞夫に狙いを定めた。

