膠原病の初期症状が疑われるときの受診サインと医療機関での対応

どのような症状が現れたら病院の受診を検討すべきですか?
原因がはっきりしない赤い発疹や紫色の斑点が数週間以上続く、日光に当たるたび同じ場所に強い赤みや発疹が出る、頬の紅斑に加えて発熱、関節痛、強いだるさが続く場合は膠原病が隠れていることがあります。また、原因不明の体重減少、息切れや胸痛、血尿などの全身症状を皮膚症状と同時に認めるときは、自己判断で様子をみず、早めに膠原病・リウマチ内科や皮膚科を受診することがすすめられています。
初期症状の段階で受診することで治療の経過は変わりますか?
初期症状の段階で受診し、治療を始めることで、膠原病の経過が変わることはあります。炎症や自己免疫の反応を早い時期からコントロールすることで、関節や腎臓、肺などの臓器に起こるダメージを減らし、将来の機能障害を軽くできる可能性が高まります。全身性エリテマトーデスでは、診断法と薬物療法の進歩によって生存率が大きく改善しました。発症から時間がたって重症化してから治療を始める場合よりも、早期に病勢を抑える方が長期予後や生活の質を保ちやすいです。
膠原病はどの診療科で診てもらえますか?
膠原病は、リウマチ・膠原病内科、膠原病内科、リウマチ科で診療するのが基本です。皮膚症状が目立つ場合は皮膚科から紹介されることもあります。
膠原病が疑われるときは病院でどのような検査が行われますか?
膠原病が疑われるときは、まず診察で、発疹の様子や出る場所、関節の痛み、筋力低下、発熱、指先の色の変化(レイノー現象)などを詳しく確認します。次に、血液検査で炎症の強さ(赤沈、CRP)、貧血や白血球・血小板の数、肝臓や腎臓の働きなどを調べます。あわせて、自己抗体と呼ばれる抗核抗体や抗DNA抗体などを測定し、免疫の異常がないか、どのタイプの膠原病が疑われるかをみていきます。尿検査では、尿にたんぱくや血が混じっていないかを調べ、腎臓に負担がかかっていないかを確認します。さらに、筋力低下が目立つ場合には、血液検査で筋肉の酵素の値をみたり、必要に応じて筋肉の一部をとって顕微鏡で調べる検査(筋生検)を行ったりします。
編集部まとめ

膠原病では、皮膚の発疹や頬の赤み、指先の色の変化などの皮膚症状が、全身の病気のサインになっていることがあります。こうした変化が続く場合は、自己判断で様子をみすぎず、早めに医療機関に相談しましょう。
参考文献
『全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)』(難病情報センター)
『皮膚筋炎/多発性筋炎(指定難病50)』(難病情報センター)
『全身性強皮症(指定難病51)』(難病情報センター)
『リウマチ・膠原病を心配したら』(日本リウマチ学会)
『シェーグレン症候群』(日本リウマチ学会)
『シェーグレン症候(指定難病53)』(難病情報センター)
『皮膚筋炎/多発性筋炎』(小児慢性特定疾病情報センター)
『49全身性エリテマトーデス』(厚生労働省)
『膠原病の皮膚症状』(杏林医会誌)
『かぶれ』(日本皮膚科学会)
『アトピーの症状』(日本アトピー協会)
『膠原病と類縁疾患』(日本皮膚科学会)
『乾癬』(日本皮膚科学会)
『血管炎・紫斑病』(日本皮膚科学会)
『蕁麻疹/Q&A』(日本アレルギー学会)
『診断基準』(大阪医科薬科大学病院リウマチ膠原病内科)
『リウマチ・膠原病の治療』(近畿大学病院)
『リウマチ・膠原病全身性エリテマトーデス』(帝京大学医学部内科学講座)
『全身性エリテマトーデス』(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
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