光留が言った「ここ」には何があるのか?
大樹に夢中になるあまり、このドラマの主人公達の名前をまだ今回の記事で出していなかった。
ついに1回目の街頭演説を迎えた都知事候補の月岡あかり(野呂佳代)と元幹事長秘書の星野茉莉(黒木華)。

そこに至るまでにはあかりの葛藤と苦悩があった。
練習でなかなかうまく演説ができないあかりに対し、声優でチームあかりのウグイスさんを務める白鳥光留(日髙のり子)は、あかりにこうアドバイスをした。
“心に届く声は心と繋がっている声”
“胸は自意識”、“頭にあるのは思考”、どちらも大切だと唱えた上で「心はここ……」と言い、“お腹”に手を当てた。
なぜあそこで光留は具体的な場所を言わなかったのか?
それはあかりに感じ取って欲しいからでもありつつ、光留が指した先は“子宮”だったからではないだろうか。
子宮は命が宿る場所。
自分から発せられる言葉にも比喩的ではあるが命が宿る。
そんな意味合いから心と繋がっている声……命を宿し乗せた言葉を生み出す場所として、光留はその場所を指したのではないかと私は思った。
何も飾らず、経由せず、血の通った言葉を届けるために。
同じように考える人がいないかとSNSでエゴサーチをしたが、似たような考えの投稿は2つしか見当たらなかった。
だからこれは全然違うのかもしれない。
しかし私は感じ取ったものを素直に言葉に書き起こした。
ドラマではありながら、私には命を宿し心と繋がった声としてあかりの言葉が響いたからだ。
封筒の差出人や「銀河鉄道の夜」を購入した人物など……様々な謎の残る本作。
「考察食堂」の看板を背負ったこの連載ではそこを掘り下げるべきだったかとも思いつつ、このドラマはダイレクトに感じたものを享受したいと思わせる言葉の力を感じる。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
関西テレビ『銀河の一票』( 毎週月曜夜10時~)
出演:黒木華、野呂佳代、渡邊圭祐、倉悠貴、小雪、本上まなみ、岩谷健司、山口馬木也、木野花、岩松了、松下洸平
脚本:蛭田直美
音楽:坂東祐大
主題歌:「おーへい」浜野謙太(在日ファンク)&後藤真希 feat. 黒木華&野呂佳代(日本コロムビア)
プロデュース:佐野亜裕美
制作プロデュース:植木さくら、森田美桜
演出:松本佳奈、藤澤浩和、瀧悠輔、稲留武
制作協力:AOI Pro.
制作著作:カンテレ、MYRIAGON STUDIO
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク

