私が変わるのが、嬉しくないの?
やっぱり私なんかが急におしゃれしても、可愛くなんてなれないのかな──。
たしかに、無理して背伸びするより、ありのままの私でいたほうが、自分らしく生きられるかも。
B美は、きっと私のために言ってくれたんだろう。
B美から怒涛のダメ出しを受けて、私はずいぶん弱気になりました。
でもそんなとき──。
「A子さん、最近雰囲気変わったね! 可愛くなったってみんな噂してるよ♪」
と、会社の同僚に褒めてもらったのです。
彼女のおかげで、しぼんでいた気持ちが一気に明るくなり、「やっぱり私は可愛くなりたいんだ!」と再びやる気に火がつきました。
そんな私の様子に、B美はイライラしているようでした。
「ずっと私の引き立て役でいてほしかったのに♡」
ある日、B子に誘われて、ある飲み会に参加することになりました。
そのときに、一人の男性が、「A子さん、とてもお綺麗ですね」と褒めてくれたんです。
人生で初めて容姿を褒めてもらった私は、とても嬉しい気持ちになりました。
それなのに──。
「A子って昔は超ダサかったんですよ〜! あ、写真見ます?」
B美が、すかさず笑いながら暴露を始めたのです。
「や、やめてよ」
戸惑う私を無視して、さらに、酔ったB美は続けます。
「A子には、ずっと私の引き立て役でいてほしかったのにな〜♡」
……背筋がゾワッとしました。
ああ、この子は友達じゃなかったんだ、とようやくわかったのです。
B美は、私との関係を「対等」だなんて最初から思っていなかった。
「自分より下の存在」として、私を隣に置いていただけだったのでしょう。
そう気づいた途端、今までの彼女の発言や態度が、一気に腑に落ちました。

