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【配信映画3選】有名日本人画家と作品が身近に!アートな映画で人生を味わおう

『草間彌生∞INFINITY』(2019年)

参照:『草間彌生∞INFINITY』(2019年)

草間彌生は、世界で最も有名な日本人芸術家の1人です。トレードマークの水玉模様は一見ポップですが、わたしはどこか不安や寂しさを感じ、ずっと怖くて苦手意識を持っていました。しかし、このドキュメンタリー映画を観て、その背景にある闘いを知り、見方が変わった気がします。

長野県松本市の種農家で育った彼女は、不仲な両親のもと、過酷な幼少期を過ごしました。花畑で周囲が花に覆われ、残像に「自己消滅」される感覚に陥った経験や、耳を塞いでも入り込む幻覚……。彼女は強迫神経症に苦しみ、その恐怖を消し去るために、湧き上がるイメージを描いてきたそうです。

芸術家として生き抜くため、ジョージア・オキーフの助言を得て、1958年に渡米。約2000枚の旧作を焼き捨て、「ニューヨークを制覇する」と誓った彼女を待っていたのは、性差別と人種差別の壁でした。

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上空から見た太平洋の波に着想を得た《無限の網(ネット・ペインティング)》シリーズは、巨大なキャンバスに細かな網目状の弧が果てしなく、狂気的なほど緻密に描き込まれた独創的な作品です。

しかし当時の男性芸術家たちは、彼女のアイデアを次々と模倣し、先に評価を得てしまいます。絶望し、自殺未遂を繰り返しながらも、彼女は「宇宙の星も地球も、すべては集積である」という哲学のもと、ソフト・スカルプチャーや鏡を用いたインスタレーションを次々と発表していきました。

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1973年、精神的ダメージから日本に帰国しますが、日本の保守的な美術界からも草間は拒絶されます。その後、自ら精神病院に入院し、創作を継続。1993年のヴェネチア・ビエンナーレでの個展を機に、世界的に再評価されることとなりました。

『草間彌生∞INFINITY』は、70年以上にわたる彼女の歩みを、膨大なアーカイブ映像と関係者の証言で綴ります。かつては孤独と闘い、窓を塞いでアトリエにこもった彼女が、現在は「芸術の力で世界を平和にしたい」と語る姿には、強い生命力が感じられます。彼女の作品が持つ「明るさ」は、深い闇を通り抜けた先にある、平和への祈りそのものなのでしょう。

描くことが、生きる勇気を教えてくれる

アートな映画を通して描かれたのは、成功談だけでなく、挫折や差別、孤独を乗り越えようとする姿でした。葛飾北斎が求めた至高の一筆、葛飾応為が取り組んだ陰影法、草間彌生が描き続ける平和への祈り。そうした生き様を味わうことは、わたしたち自身の人生を見つめ直すきっかけにもなります。芸術が持つ力強いエネルギーを映画で体感し、日常に新たな視点を取り入れてみませんか?

配信元: イロハニアート

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