ふだんと違う愛猫の様子に動物病院を受診したところ、今まで聞いたこともない病気が発覚したケースも少なくありません。今回は、猫の足の不調から発覚した3つの病気の体験談を紹介するとともに、それぞれの病気の特徴について獣医師の山本宗伸先生に解説していただきます。
愛猫が発症して初めて知った病気1.骨肉腫
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骨肉腫(こつにくしゅ)は、骨に発生する悪性腫瘍のこと。猫の場合は、前足・後ろ足の骨に発生することが多く、腫れや痛みが生じて、足を引くようにして歩くようになります。
犬の骨肉腫に比べて転移は少ないものの、進行は早く、命にかかわります。治療は外科切除が中心で、部位や進行度によって放射線治療や化学療法が検討されます。
飼い主さんの体験談「腫れていた左後ろ足を手術で断脚することに……」
「昨年の11月、左後ろ足を引きながら歩いていたため、足をくじいたのかと思い、かかりつけの動物病院を受診。獣医さんに足の腫れを指摘されました。その日はレントゲン検査などを受け、重篤な可能性があるため、後日専門科診療のある動物病院を受診することに。そこではCT検査を受けて、足の骨の一部が溶けているのがわかりました。
病理組織検査の結果『骨肉腫』と診断され、左後ろ足は手術で断脚することに。幸い転移は見られず、今は経過を観察し、3本足での生活にも間もなく慣れました。人の病名としては知っていたものの、まさか愛猫が発症するなんて驚きました。でも、命が助かって本当によかったです」(Y.Hさん)

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馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)は、腰としっぽの間にある神経(馬尾神経)が圧迫・損傷することで起こる病気です。原因は変形性関節症や外傷などで、麻痺や痛みで後ろ足がふらつくなど、歩行困難になります。
軽度の場合はステロイド剤などで痛みを緩和し、重度の場合は外科手術で神経の圧迫を取り除きます。
飼い主さんの体験談「聞いたこともない病名を告げられ心配でした」
「5年前、愛猫の動きがおかしいことに気づきました。注視すると腰にまったく力が入らず、後ろ足が動いていない様子。かかりつけ医から高度医療の動物病院を紹介され、血液・レントゲン・CT検査などの結果、『馬尾症候群』という病名を告げられました。今まで通りに歩けるようになるか、とても不安でした。
幸い、ステロイド剤などの薬が効き、3週間かけて徐々に回復。その後も症状が出るたびに投薬をして、症状は安定。今はこれまで通りに歩くことができます」(神奈川県 K.Aさん)

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大腿骨頭(だいたいこっとう)すべり症は、大腿骨頭の成長板の形成不全により、大腿骨が前後にずれて(すべり)折れてしまう病気のことです。成長期の若い猫や肥満の猫、メインクーンなどの大型種の猫に多く見られます。
発症すると後ろ足に痛みが生じるため、ひょこひょこと歩いたり、立ち上がりにくそうにしたります。治療は保存療法や外科手術が行われます。
