年間何本観てます~? なんてことを聞かれることが多いよしひろですが……仕事よ……。ケーキ屋さんに「年間いくつケーキ食べてます~?」って聞くようなもの。ぶっちゃけいいますと、新作ベースで400前後で、旧作はノーカウント。聞いた人はだいたい後悔するのよ。「あ……この人頭おかしい」って。そうなんです! この仕事って頭おかしいんです! 仕事で集中しすぎたときは息抜きに好きな旧作を観たりするんだもの。でも、それもこれも、皆さんに「観て損をしない映画」をお届けするため。ガンバルンバ。ということで、2024年を振り返って、忘れ得ぬ&これなら今後もリピート鑑賞する旧作になる、っていう作品をご紹介します。あ、順位はつけません。嫌いなのよ、優劣つけるの。なので、思いついた順番でリストアップ&ごくごく私的にコメントしまーす。
1本目
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
story ルシウス(P・メスカル)はマルクス将軍(P・パスカル)率いるローマ軍の侵攻によって妻と子どもを殺され、奴隷となってローマへ。元奴隷のフィクサー、マクリヌス(D・ワシントン)の働きかけでルキウスは剣闘士として鍛えられる。が、じつは彼は前帝の姉ルッシラ(C・ニールセン)の実子で……。
監督:リドリー・スコット/出演:ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー、デレク・ジャコビ、ラッセル・クロウ ほか/配給:東和ピクチャーズ/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2024 PARAMOUNT PICTURES.
毎年年末になると「ベスト映画を~」と聞かれるんですが、この作品を観るまでは、日本では今年公開だったけど本国では昨年公開の『異人たち』だったの。で、あたし的には日本公開が今年であっても、期が違う作品は積極的には入れないようにしてたんですわ(それでも入れてた理由は次の項で)。でも、『グラディエーターII~』を観た瞬間、コロッと恋に落ちました。だって、これぞ映画館で観る映画! だったんだも~ん。
なにせスペクタクルのレベルが違う。コロナ禍前はこういう超大作が年2~3作品はあったのに、群衆の撮影などが難しくなって一気に激減。この映画を観て、改めて「あぁ、やっぱ世界観の規模がでかいと興奮するわ~」と思ったわけです。それもSFやファンタジーではなく、歴史もので。これと同様の気分になったのが、ドラマの『将軍/SHOGUN』(ディズニープラスで独占配信中)ね。まだ劇場でやってるから、年末年始のお時間あるときに観に行って!
2本目
『異人たち』
story ドラマの脚本家アダム(A・スコット)は、ロンドンのタワマンに一人暮らし。12歳のときに亡くした両親の思い出をもとに執筆を始め、幼少期に過ごした家を訪れると、そこには昔のままの姿で暮らす両親が……。
監督:アンドリュー・ヘイ/出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、 ジェイミー・ベル、クレア・フォイ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/ディズニープラスにて配信中。DVD・Blu-ray発売中 ©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『グラディエーターII~』を観るまでは、これが最強、と思ってました。だって~、大林宣彦監督版『異人たちとの夏』のいいとこどり&より深いんだもん! まさか現代イギリスで、しかも主人公のセクシュアリティをゲイに変更して、このお話が成立するなんて思ってもみなかったですわ。原作も大林版も「分かりあえなかった肉親との二度目のお別れ」を描いているわけですが、それが中年の性的マイノリティを主人公にしただけで、こんなにもクッキリと「孤独との向き合い」と「贖罪」が浮き彫りになるなんて! 監督のおヘイ、マジ天才。ちなみにおヘイは、元編集マンだけに、映像編集がむちゃくちゃすごい。「このカット、ここで活きるの!?」の連続。おヘイ、前述の前作『グラディエーター』では編集マンとして入っていたんですよ~(なので、『グラディエーター』も観てね)。

